内容説明
夏休み間近のその日、信州Yケ岳山麓の駅に学生服姿の美影が降り立った。「魔界都市“新宿”」の高校生、秋せつらである。足を踏み入れた者は二度と戻ってこないという“帰らずの森”に消えた少女の捜索依頼を受け、高原を訪れたのだ。だが神秘の森で待ち受けていたのは人肉を喰らう飢えた古代人だった。少女と邂逅したのも束の間、せつらたちは女王ヒミコ率いる部族に囚われてしまう。修行中の妖糸も駆使できぬ絶体絶命の危機。やがて部族抗争が勃発、巻き込まれた二人の運命は…。
著者等紹介
菊地秀行[キクチヒデユキ]
1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、82年『魔界都市〈新宿〉』でデビュー。85年『魔界行(全三巻)』が大ヒットし、以後エンターテインメント小説界を牽引し続ける
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