内容説明
「蓬莱山の黄金、鬼道の力、そして空海の秘宝“四殺”を手中にした者が覇者となる」。魔獣から人の姿に甦った黒御所の意識中で、ミイラから憑依した空海が覚醒の叫びを上げた。一方、巨漢文成仙吉は、謎の女御子神冴子から、秦の始皇帝に溯る鬼道の秘密を聞いていた。その鍵を握る美女鬼奈村典子が眠る東北へ空海の約定を追う密教術の天才美空が迫り、黄金を狙う黒御所は奈良三輪山に向かう…。激しく交錯する野望の闇に、ついに曙光は射すのか?空前の大河伝奇、興奮絶頂の最新刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ai
6
腐鬼一族の全体像がちらり。ケセン一族の美少年が新たに登場。どう物語を引っ掻き回すか楽しみ。2020/08/21
よっぴ
4
伝奇小説・サイコダイバーシリーズ第18弾!平成11年7月10日発売。。新展開、そして新キャラ登場。当初の「魔獣狩り」では作者が魅力的に書いている登場人物がいつ敗れ、消え去るのか緊張して読んだ覚えがあります。「新」ではその緊張感が少々弱くなってしまい、物語のパワーも落ちている。例えば…戦いの途中で敵に対して「お前やるな」と語り「今日はこの辺でやめておこう」の展開の繰り返しは辛い。様々な決着が最後にはつくのか!?2014/01/06
ぐうぐう
4
本編から、複数の外伝、そして序曲と、それぞれ単独で起こっていたエピソードが、この『新・魔獣狩り』において、一気に束ねられようとしている。その結果、いくつかのエピソードが同時進行していく複雑な構成が取られているのだが、意外と混乱しないのは、物語の鍵となるべくモチーフがはっきりと決められていて、そこに向かって個々のエピソードが集結していっているからだ。長い長い物語がクライマックスにおいて、ひとつに束ねられるとき、どれほどのカタルシスが訪れるのか、そのことを想像するだけで、興奮してくる。2010/10/04
Q afuremark あふれ印
1
昔途中まで読んで飽き投げ出していた。再度取り付いて見て、うーん確かに面白いけど、平成も終わろうとする今読むとこの過剰さには空回り感があるなあと少々困る。そして文にたるみが。まあ続きを読もうとは思うのだけど。2017/04/23
オルガ
1
腐鬼のルーツを辿るために東北へ。ここにきて新たなキャラが登場してきてちょっと間延びした印象。前の巻が良かっただけに、なおさらそう感じるのかも。お気に入りは拷問を受けて本気で感動してる梵。2014/09/09