内容説明
東京世田谷でＯＬが殺されて顔を焼かれ、ルームメイトが重要参考人として手配された。事件は三角関係のもつれによる単純な怨恨殺人と見られたが、ただ一点、被害者の呑み込んでいた小さな鍵が謎とされた…。作家にして探偵の法月綸太郎に出馬が要請された矢先、容疑者の死体が京都蹴上の浄水場で発見され、惨劇の舞台は一転、西へ飛んだ。自殺か、他殺か。失われた日記に記された、京都＝東京を結ぶ愛と殺意の構図とは。二年ぶりに長編登場の法月名探偵、ファン待望の最新作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kagetrasama-aoi（葵・橘）
42
「名探偵 法月綸太郎シリーズ」第六作目。「二」とは、二人称の二。そしてそれが、話の核になっているわけですから、流石のネーミング・センス。舞台は東京と京都の二都で、どちらも思い入れが深い土地なので、興味深かったです。京都で久保寺容子と綸太郎が偶然の出会いをしますが、なんだか容子の行く末が嫌な展開になりそうで……。扉の著者の言葉に笑いが漏れ、遷都千二百年で、色々イベントあったこと思い出しました！トリック云々ではなく、心理描写に心ひかれました。（私の好みはガチガチの密室トリックの探偵小説なんですけどね！）2022/12/16
Syo
22
う〜む。 なるほどね2022/06/16
ナガ
13
ミステリーでしたが、純愛小説でしたね。なんでこんなことになっちゃったんだろうと悲しくなります。中盤の日記のところからおもしろくなりました。学生時代の頃からの親友で、ルームシェアまでしてたのに…、百合子の言い分は理解できない。友情より男なタイプだったんですね。真相を聞いて、後悔したでしょうか。彼女の最期の言葉は、たった一言だけどなんだか気持ちが分かるようでした。捜査が行き詰まったかと思ったら、最後急に解決したので面食らいました。こんな事件があって一人残るのは辛いだろうな。2014/05/26
み
4
長いわりには…。今までのと比べるとちょっと残念。2013/04/11
takaC
4
悲劇。冒頭が読みづらい。(1995年)1999/01/01
