Non novel<br> 暗闇の囁き

Non novel
暗闇の囁き

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784396203009
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

10年ぶりに烏裂野の別荘を訪れた拓也は、円城寺実也、麻堵の兄弟と知り合うが、彼らの家庭教師遙佳から奇妙な依頼を受けた。“黒髪を切られていた前任者の事故死の真相究明を手伝ってほしい”というのである。異常なほど厳格な躾を実践し、秘密めく円城寺家。二人が父親に知られることを極度に恐れる「あっちゃん」という名の子どもの存在。やがて少年たちの従兄克之が行方不明となり、その母が墜落死を遂げた…。死者の黒髪はなぜ切られていたのか?あっちゃんとは何者なのか?次々と起こる不可解な事件の真相とは?推理文壇注目の俊英が『緋色の囁き』に続き、自信を持って贈る書下ろし傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とも

27
★★★☆どちらかというと「論理」「トリック」「叙述」などプロットを重視した「館」シリーズに比べて、「感情」「ホラー」「ミステリー」性に重きをなすストーリー重視の「囁き」シリーズはどうもしっくりこない。当作は、湖畔に佇む別荘に住む隣人宅で起こった事件に、その子供たち兄弟の家庭教師である女性と親しくなる主人公である大学生が巻き込まれていく、というストーリーである。表面的な事件と並行して起こっている兄弟たちの思考や、「あっちゃん」とはいったいなに者なのか。その仕掛けを良しとするかどうかは、読者次第にはなろうが。2020/08/02

ソルト

24
囁きシリーズ二作目。10年ぶりに烏裂野へやってきた大学生の悠木拓也は、道中車の前に飛び出してきた美しい少年、円城寺実也と麻堵に出会う。彼らの家庭教師をする看護学生の遙佳は黒髪を切られ事故死した前任者の友達だった。亡くなった彼女の死の真相を知りたいという遙佳に協力することになった拓也だったが…。実也と麻堵が一緒に遊んでいた謎の子ども「あっちゃん」の存在は一体…?結末まで面白かった。読みながら昔観た映画を思い出した。あとがきに書かれてた『殺人鬼』読んでみたい。2021/10/02

yukision

19
森の中の洋館の雰囲気が館シリーズを彷彿とさせる。幻想的な雰囲気は結構好みで一気に読めた。あとがきで紹介されてた「殺人鬼」,興味が湧いて皆さんのコメント覗いてみたら…ちょっと勇気が出ない。2019/09/08

13
別荘、美少年の兄弟、不可解な事件、そして囁き。どこか耽美で不思議な物語でした。途中までは怖くてたまりませんでしたが、後半は一気読み。面白かったですが、それ以上に哀しさを感じました。2013/05/15

Tanaka9999

10
1989年発行、祥伝社のノン・ノベル。ホラーというか狂気というか。狂気があるからホラーになる面も確かにあるのだろう。とはいえ謎となる点が最後に次々と繋がっていく点は驚きがある。最後は父親は死ななければならないだろう、それ以外の決着はないのだろうな。2023/04/26

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