祥伝社新書<br> 金融資産崩壊―なぜ「大恐慌」は繰り返されるのか

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金融資産崩壊―なぜ「大恐慌」は繰り返されるのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 204p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784396111403
  • NDC分類 338.9
  • Cコード C0233

内容説明

百年に一度といわれる金融危機は、さらなる拡大をつづけている。一九三〇年代の世界大不況は、株価がピーク時の九分の一になって、やっと止まった。人類はふたたび大恐慌の地獄を見るのだろうか。アメリカの家計は、六・七兆ドル(約六〇〇兆円)を超す純資産を失ったとされる。日本の家計も、株や投信の含み損が一二〇兆円にのぼる。消費税の税収一〇年分以上の金がなくなってしまったのだ。金融危機から逃れられる人はいない。企業年金は破綻し、貯金が目滅りし、仕事が次々となくなっていく。誰の身の上にも等しく襲いかかってくる金融危機の実態を観察し、対処法を考えるための好著。

目次

第1章 リーマン・ショックは大恐惨につながるのか
第2章 「二〇〇七年までの現代」と似ていた「大恐惨前の一九二〇年代」
第3章 人類が八〇年前に経験した恐怖
第4章 日本では政策の失敗が昭和恐惨をより悲惨なものとした
第5章 成功しなかった「恐慌脱出への試み」
第6章 金融資産の崩壊

著者等紹介

岩崎日出俊[イワサキヒデトシ]
1953年、東京都生まれ。早稲田大学政経学部卒業後、日本興業銀行に入行。スタンフォード大学経営大学院で経営学修士取得。1998年より2003年までJ・P・モルガン、メリルリンチ、リーマン・ブラザーズ証券会社にてマネージング・ダイレクターとして企業の合併・買収の最前線で指揮を執る。現在、経営コンサルタント会社「インフィニティ」代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Naota_t

0
主に1929年に発生した株価が1/9にまで下落した世界的金融恐慌の背景、その後の世界情勢の解説がメインで、そこから現代の対処法を指し示す。 「第6章 金融資産の崩壊」子どもでも分かるバブルの仕組みが分かり易かった。 無人島での三人のやり取りで石ころの価値が上がり、BS負債の部が膨れ上がり、その価値が崩れたときに払う対価(総資産)が足りない状態であるということであり、バブル崩壊が会計感覚で説明してもらうとグッと分かり易くなった。 2014/06/06

vladimir-kyoto

0
今、改めて振り返ると20年代の大恐慌前の好況期が異常だった印象。日本のバブル崩壊はそれに比べればマシな部類なんだろうな。日本の場合は高値更新に何年かかるか分からないが。2013/12/07

ken

0
よみやすい2010/09/17

Humbaba

0
人は歴史から学ぶことができる.この言葉は,少なくとも事金融に関しては成立しない.バブルがはじける度に,もはやこのようなことは起こらないだろう,と誰もが考える.しかし,誰もが考えながらもバブルはなんども発生している.そして,それによって恐慌も繰り返される.2010/05/16

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