内容説明
百年に一度といわれる金融危機は、さらなる拡大をつづけている。一九三〇年代の世界大不況は、株価がピーク時の九分の一になって、やっと止まった。人類はふたたび大恐慌の地獄を見るのだろうか。アメリカの家計は、六・七兆ドル(約六〇〇兆円)を超す純資産を失ったとされる。日本の家計も、株や投信の含み損が一二〇兆円にのぼる。消費税の税収一〇年分以上の金がなくなってしまったのだ。金融危機から逃れられる人はいない。企業年金は破綻し、貯金が目滅りし、仕事が次々となくなっていく。誰の身の上にも等しく襲いかかってくる金融危機の実態を観察し、対処法を考えるための好著。
目次
第1章 リーマン・ショックは大恐惨につながるのか
第2章 「二〇〇七年までの現代」と似ていた「大恐惨前の一九二〇年代」
第3章 人類が八〇年前に経験した恐怖
第4章 日本では政策の失敗が昭和恐惨をより悲惨なものとした
第5章 成功しなかった「恐慌脱出への試み」
第6章 金融資産の崩壊
著者等紹介
岩崎日出俊[イワサキヒデトシ]
1953年、東京都生まれ。早稲田大学政経学部卒業後、日本興業銀行に入行。スタンフォード大学経営大学院で経営学修士取得。1998年より2003年までJ・P・モルガン、メリルリンチ、リーマン・ブラザーズ証券会社にてマネージング・ダイレクターとして企業の合併・買収の最前線で指揮を執る。現在、経営コンサルタント会社「インフィニティ」代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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