内容説明
制服って会社員だけのもの?いいえ、日本ではそんなことはありません。お受験ママも、寿司屋の板さんも、学生サークルも、みんな制服が好き。制服を着て、その役になりきっているのだ。わが国では制服は制度であり、文化である。制服を着ていれば安心でき、仕事がはかどり、顧客も喜ぶとされている。でも、それはなぜなのだろう。よその国でもそうなのか。日本だけの現象なのか。制服を通して日本人を知るべく、制服の世界を徹底取材した本書は、日本人のコスプレ志向に注目する。役を演じるのが好きな国民にとって、とても便利な道具なのだ。制服を通して考える、ユニークな日本論。
目次
第1章 制服界のクイーン、それがスチュワーデスの制服
第2章 OLの制服は、なぜ日本で流行るのか
第3章 ナースは「白衣の天使」じゃない
第4章 セーラー服は、究極のコスプレである
第5章 強制されない擬似制服
第6章 思考停止力を逆手に取る制服パワー
第7章 制服ニッポンよ、どこへ行く
著者等紹介
三田村蕗子[ミタムラフキコ]
1960年、福岡県生まれ。津田塾大学学芸学部卒業。マーケティング会社、出版社に勤務した後、ジャーナリストとして独立し、ビジネス全般をテーマとして執筆をつづける。日本独自の消費動向に関心があり、多くのレポートをものにしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かりんとー
9
(県立図書館)なぜ日本人は制服が好きかという本。一種の思考停止である。航空会社はパンツスタイルに消極的だとか。しかしJALの新ユニフォームはパンツスタイルがあるみたいだ。板長がなぜネクタイをしめているのか。実は魯山人が始めたことだった!興味深い一冊。 2021/02/24
しば
4
制服好きとして色々考える所が多かった。服を選ぶ思考停止という点には気付かなかった。2014/12/05
takao
2
ふむ2024/02/14
しぐれ
2
制服というと学生服のイメージが強いけどそれだけじゃないあれもこれも制服だよ みたいな話 制服リカちゃんほしい… 2013/12/12
Masahide Sawaki
1
「思考停止」を視点に制服について考えており、非常に共感できるところも多くためになった。本来マナーを知っていれば良いはずなのに、ルールに縛られていないと白い目で見られる可能性があるのはまさしく日本文化的な勘違いだ。人間は楽な方に流れていってしまうが、何事にも自分で考えることが必要なのはもっともな意見で、それを被服にも当てはめるのはとても大事だ。制服を着なくても良い立場なのに擬似制服を着てしまう(今の社会では自分が作法を知っているように見せるためには着るしかないのかもしれない)日本人の弱さを垣間見た。2016/07/04