内容説明
会社の規則といえば、いかにも手抜きサラリーマンを鞭打ち、生産の効率化を後押しするためにあるような、そんな暗く窮屈なイメージを頭に浮かべる人も多いだろう。しかしそれは、大きな誤解である。著者は言う。会社のルールや制度は、その個性を形で表わした象徴のようなもの。つまり会社は、個性的な「社則」を自らのものにすることで、個性的な存在でいられると。そこで働く社員の目から見て、より身近なルールや制度を見つけられたかどうかが肝心というわけだ。本書では、そうした格好の例がわかりやすく紹介されている。
目次
第1章 夢のような休暇のルール
第2章 ルールをつくろう!
第3章 社員のがんばりに、どう報いるか?
第4章 僕らの会社が「面白法人」である理由
第5章 「社内の知」を結集していますか?
第6章 会社に不可欠な「ブッコミ部隊」
第7章 働く場所も大切です
おまけ 遅刻常習者のためのルール
著者等紹介
柳澤大輔[ヤナサワダイスケ]
1974年、香港生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、サラリーマン生活を経て、1998年、学生時代の友人3人で、面白法人カヤックを設立。以来200以上のWEBサービスをつくり、現在、絵の測り売り、建築家マッチング、1アイデア100円ショップなど、ユニークなサービスを展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shun Kamiya
2
紹介される社則自体は面白く、風変わりなものが多い。個人的には、多様な社則の紹介よりも、1つの社則が組織にどれほどの影響を与えているのかという深みを読みたかった。とはいえ、読みやすく、組織構成を検討する上での著者の探究心の鋭さ、執着心の強さが光っている。2015/08/16
nob
2
ペット忌引きあり、失恋休暇あり、本名を使わない、サイコロで給料を決める。一見変なこれらの社則は、実はその会社の価値観と強く結び付いている。価値観が合わなければ、規則を導入したところでうまくいかないだろう。してみると、これら「変な社則」は、その会社が明確な(かつ平均から逸脱した)価値観を持っていることの証なのだ。2014/06/30
Tohru Soma
1
普通じゃ考えられない社則。でもあったら嬉しいな〜、面白いなと思うことが本当に実施されている。こんな柔軟な考え方をできたら働くことが単純におもしろくなりそう。 ある意味結果を出せれば、方法は何だっていいと思う。こうあらねばならないというのは堅苦しい。2015/08/08
RASCAL
1
この手の本を読むと、普通は一つ二つ、うちの会社でもいただき、みたいなアイディアがあるものなのですが、ことこの本に限っては、何も得るものはありませんでした。うちの会社って、つまらない会社なのでしょうか。読まなくても良かったかなと、ちょっと思っています。2012/11/30
うめ
1
仕事のため読んだ。どのルールや福利厚生もその会社のカラーが出ていて面白い。だから逆にすぐにうちの会社でも真似て導入することは出来ないものばかりでとても役に立ったかといえば微妙。こんな会社もあるのかと参考までにといった感じか。しかし「三行提報」に近いものはうちでもやりたいと思った。2012/10/06