内容説明
スローライフの要は「照明」にあり!人間にとって真に心地よい「灯り」とは?明るさ至上主義の日本を見直す画期的考察。
目次
第1章 太古から産業革命以前までの人間生活と照明(光の始まり;灯りが独立するまで ほか)
第2章 寒くて暗い国に起きた産業革命と光源の発達(産業革命と石炭;産業革命の隆盛とその限界 ほか)
第3章 照明採光技法の発達(電気照明技術の進展;電球照明器具一覧 ほか)
第4章 近代以後のビル様式の流れと照明の変遷(快適性と安全性;人間の欲求のヒエラルキー ほか)
第5章 照明の後戻り(スローライフ;発達するもの、しないもの ほか)
著者等紹介
乾正雄[イヌイマサオ]
1934年、東京生まれ。東京大学工学部建築学科卒業。東京工業大学教授、武蔵工業大学教授を歴任。東京工業大学名誉教授、工学博士。環境工学とくに照明、色彩、環境心理などを専門領域としている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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月世界旅行したい
9
建築の意匠よりな内容だな、と思っていたら著者がそういう人だった。2015/05/04
編集兼発行人
2
照明器具の歴史を辿りながら巡らす考察。暖炉と照明との役割が同居していた太古の時代から照明の機能が徐々に分化してきたと思しき中世を経て産業革命を切っ掛けに照明が完全な独立を果たすまでの変遷を概括。蠟燭や油が永らく占めた主流の座を電球や蛍光灯が一気に奪い光の加減や表情を制御する工学への道筋を付けるのと並行して嘗ては夜間にのみ効力を発揮した照明が昼間から社会の隅々で駆使される文化を形成して人々の「快適性への感度」を変容させたという流れを理解して使い勝手から娯楽までを射程に入れる照明の役割と使い方とを改めて再考。2014/04/29
ishicoro
1
昔の照明って火なわけで照明のみでなく料理の道具、そしてぬくもりを提供する存在だったわけで。日本の昔の家庭は軒先の反射光などを上手く間接照明として活用していたというのは面白いですな。2015/12/30
ksg
1
日本は「照明」に関しては反動国家というべきもので、当時のヨーロッパの街路を照らしていたガス灯に仰天した日本人は明るさこそが文明の指標だとする盲信のもと、ルクスを高めることに心血を注いだ。そんな中「照明の後戻り」を提案する。適度な「暗さ」は人の動きを緩慢にし、人に本来のカンファト(心地よさ)を与えるのではないか。・・・省エネと快適性の摩擦のなか、より生活の質を高めようと思えば、照明は意外と身近な手のつけどころなのだと思います。明るさと人間の心理・行動は思っている以上に直結していることを教えてくれる一冊。2012/08/05
i-miya
0
1934 東京生まれ、ヴィーラント、ワグナーの孫『ニーベルンゲンの指輪』1968-69 在英経験、完全曇天空、5000ルクス、「火の木」である檜、火打石以前、ハロウィーン、ヒッチコック映画『三十九夜』≪中世の灯かり≫ローソクオイル、鈴木春信、蕪村、京都≪中世の採光≫ロマネスク様式の建築たち、英、ジョージ王朝時代1714-1830和風建築、間接照明、靴脱ぎ石 踏石、反射板≪産業革命と照明≫アルプスより北方、和辻哲郎、牧場と呼ぶ、イギリス、サウンド・オブ・ミュージック、ザルツブルク郊外の草原、おだやかな思想≪2006/10/06
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