目次
01 ねじれたグリッド
02 動きのかたち
03 動きのルール
04 コンクリートの森
05 スティールの囲い
06 スティールの小屋
07 アルミニウムの家
08 手の家具
09 水の公園
10 消費の国
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nbhd
12
建築家・伊東豊雄さんはヘンなかたちが好き。「四角いモダン」に対する、ねじれ、ぐるぐる、ヘンテコアルゴリズム、うねうねアルミニウム、おおい(覆い)などによる抵抗の記録。2017/05/10
バナナフィッシュ。
7
10の選び抜かれたトピックを切り口に建築が語られる。平易さに重きが置かれているため、非常に読みやすい。当たり前なことだが、建築の基礎は数学や物理学だということ。一見、奇抜なデザインに見えても(螺旋を描いたり、壁のそこかしこに光取りの窓が開いていたり)それは全て数式に基づいているとのこと。力の分散、応力、張力、ひずみなどが計算できるようになった、または目に見える形で提示できるようになったからこそ頭に浮かぶ無形なイメージがそのままの損なわれない形で具現化できるようになったということか。建築の内部に潜む英知。2017/01/05
ふろんた
3
★★★2018/04/14
totssan
1
日々目にするものの詳細には見たことがなかった建築物について興味がわき、特異な形態の本だった本書を取る。機械装置とは違い、大規模空間を人との共存を絡めて設計する必要があることを理解する。構造力学等、身近な話題もあるが、デザインの範疇がより広い。動線、効率、コスト、品質、納期、のバランスを取ろうというだけではない何かが必要とされるのが建築かと色々考え始めた。ビッグプロジェクトになる場合も多く、「言葉」が重要でありしっくりくるキャプション、説明文を作ることも設計であるという指摘にうなる。仰る通り。2023/12/11
yayanoa
1
正直耳慣れない言葉も多く、読み進めるのは時間がかかった。それでも写真やスケッチを眺めているだけで、面白かった。文系の自分には建築の理論を理解するまでに至らなかったが、塾生たちがそれぞれの章を担当し執筆しているため、次世代の“モノ”を生みだしていくための考え方のヒントは、いっぱいちりばめられていた。2013/12/20