内容説明
設計の最初のアイデアを、どうやって発展させて建築のデザインにまでもってゆくのか。これまで誰も教えてくれなかったアイデア開発のプロセスが、茨城県営松代アパートの共同設計と、東京大学での課題設計の経験を通して、実践的に語られる。これらの事例は、同時に、建築が現代都市に有効にかかわるための具体的戦略としても読めるように編まれている。もちろん、そのほか集合住宅の設計についてなど、二重三重に仕組まれた本書は、建築系学生のみならず、教育者や実務に就く建築家・都市計画家にとっても、多くのさまざまな示唆を含む。
目次
0.0 序:この本のねらい
1.0 道をつくる―共同設計を成功させる方法(グループ設計の実験―松代アパート基本構想づくり;空中通路をもつ建築;デザインミーティング;現場に行こう、先人の試みをたどろう;ヴォリュームの検討―避けて通れない設計の第一段階 ほか)
2.0 都市への戦略(問題の設定の仕方を問う;都市への戦略を考える―大野スタジオのコンセプト;場所としての道の可能性―蛇タマ状街路沿いに建つ建築;街区型の建築にビルトインされた広場―シティルーム ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Junno
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いろいろな考えるヒントや、方向性を見つけることができる本。共同設計やコンペなど何か一緒に物事に向かう時のヒントになることも多数書かれていて、濃い内容ながらがサッと読めるのでお勧めです。2014/01/03
May
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サクッと読めてヒントも多い。特にスタジオ課題のテーマは参考になった。2013/10/14
たぶ
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読みやすさに関してはピカイチ!じかに大野さんにレクチャーしてもらってるくらいにわかりやすくスタディーについて書かれている。初心者だけでなくスランプ時など初心を振り返るのにもオススメ。2012/05/27
あさみー
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先生が教えてくれないような、設計課題への取り組み方が丁寧に記されている。建築学生にはオススメ!なにより読みやすい☆2009/07/05