出版社内容情報
慶應大卒のエリート噺家が提唱する、人生後半戦の落語的生き方。
落語の舞台は、「定年」という概念が存在しなかった江戸時代。
『長屋の花見』『芝浜革財布』『小言幸兵衛』他、魅力的な登場人物から読み解く、老後の【非マジメ】な生き方とは?
師匠・立川談志との貴重なエピソードも満載!
落語ファンのみならず、引退を控えた日本の功労者たちに贈る人生後半戦の参考書。
立川談慶[タテカワダンケイ]
著・文・その他
目次
第1章 究極の楽しみ方を「貧乏」にみつけたり エピソード1『長屋の花見』
第2章 家族のカタチ エピソード2『芝浜』
第3章 あっぱれ!老人力 エピソード3『小言幸兵衛』
第4章 人生はネバーエンディングストーリー エピソード4『死神』
第5章 古いものには文化がある エピソード5『火焔太鼓』
第6章 自分至上主義の痛快 エピソード6『権助魚』
第7章 人生はバクチだ エピソード7『文七元結』
最終章 スーパースター与太郎 エピソード8『与太郎噺の数々』
著者等紹介
立川談慶[タテカワダンケイ]
落語家。1965年生まれ。長野県上田市出身。慶應義塾大学経済学部卒業後、株式会社ワコール入社。1991年、一念発起して立川談志十六番目の弟子となる。前座名は立川ワコール。2000年二つ目昇進。立川談慶となる。2009年4月、真打昇進(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nazolove
16
ここまで本が出てもまだまだ談志師匠のエピソードが色々出てくる辺り、談志師匠半端じゃないほど色んな伝説というか話があるんだなーと思った。 談志師匠はまさに生きる教科書?(お亡くなりになったけど) 今回は老後、ってことでこんな若さで老後のこと考えても…と思われるかも知れないが(笑)なかなか面白い内容であった。 これは年取ってから読みたいなと思う。(正直ちょっとはまらないなーなんて思ってしまった(笑)) ただ落語もこういった人生エッセンスが含まれているのでこれからも色んな落語聞いていきたいなと思った。2019/02/26
sakase
3
落語がますます好きになってきました。笑いながらも知恵を感じます。こころ穏やかに、ゆるしながら、のんきに。若い人の考え方をよく聞く。それぞれの生き方を尊重する。2019/06/03
kaz
1
著者が書いているように「落語からの強引な解釈」というのはそのとおりだと思うが、老後世代の覚悟として必要なことは「あらゆるものを受け入れること(=春風の如くすべてを優しく包んでしまう)」というのは、腑に落ちる。老人力をどのように発揮していくか、落語の世界の自分物の立場に立って考えるというのも、面白いかもしれない。2019/08/14
チバ
0
著者の落語が聞きたくなった。落語を聞いていると不器用な人がいっぱい出てきて癒される。昔は人づきあいが苦手であれば黙々と作業し、一流になれなくても真面目に働けば露頭に迷うことはなかった。色々抜けていても近所の人が世話をやいてくれたり。社会に人間が合わせるのではなく、人間に合わせた社会になって欲しいなと思う。落語になぞった教えを読みながら活き活きとした人々の生活にほっこりした。2021/08/25
すかいふらわぁ
0
老後は必ずやってくる。私ももう老後なのかも知れないし、そうじゃないとしても、その準備を進めないと後で困るかも(笑)その心配をやわらげるために、落語の登場人物たちから学ぶべきではないか?というのがこの本の趣旨かなと思う。落語にこういう見方があるんだと、談慶師匠は、立川談志師匠を思い出しながら書き進めていく。そうか!老後は思いっきり落語て生きていける!そう思える本です。談慶師匠ありがとうございます!2019/02/16