山頭火文庫<br> 山頭火句集〈1〉

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山頭火文庫
山頭火句集〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 177p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784394700012
  • NDC分類 911.368
  • Cコード C0195

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yama

27
『草木塔』の一部を収録。行乞・放浪生活の中で、孤独、各地の自然、侘しい日々を詠んだ句の数々。21世紀の現代日本で、肉体的・精神的な疲弊や、人間関係の苦しみが溢れる絶望的な生活から一時的にでも逃れたい多くの人たちが、山頭火に憧れることを納得できるし、私もその一人。つらい時に一人でひっそりと読み涙を流して、また現実の生活に立ち戻る…それが真っ当な山頭火の読み方なのではないか。2020/02/05

7
まっすぐな道でさみしい/旅のかきおき書きかへておく/うごいてみのむしだったよ/一つもいで御飯にしよう/ふくろうはふくろうでわたしはわたしでねむれない/何もかも雑炊としてあたたかく かわいい句がおおくて良い。2017/11/14

Tui

3
山々が、草花が、干柿が、目の前に迫る。俳句や短歌よりもプリミティヴな表現世界。五感を全方位へ開放させた、半径一米(時々宇宙)のリアリティ。自然との距離がとても近くて、もう匂い立つほど。〈さて、どちらへ行かう風がふく〉2014/06/04

🍭

2
初めて句集というものを手にした。切っ掛けは国語の教科書。ルールのない俳句、自由律俳句のコーナーで紹介されていた「分け入つても分け入つても青い山」この一句が気に入ったからだった。行乞業を行いながら放浪するその人生は巻頭の瀬戸内寂聴が語っている通り、自分のような半ば投げやりな人生を生きている人間には憧れの的だろう。収録されている句には、放浪の苦しさや、自然を眺める山頭火の気持ちが伝わってくるようなものが多かった。2016/01/04

さとさとし

1
大正末期から昭和初期にかけて、家族を捨てて出家し、一人旅をしながら、自由律句を作った山頭火の句集。句ごとの解説とかなく、読みたいようにお読みくださいというスタイル。山頭火の句は孤独と冬。といったイメージだったが、自然の豊かさとか、ちょっとしたユーモアとか、それ以外の句も多かった。既読の句では「すべってころんで山がひっそり」がリズムよくて好きなのだが、今回読んだ句の中では 「また見ることもない山が遠ざかる」「こんなにうまい水があふれている」「いつでも死ねる草が咲いたり実つたり」あたりがよかった 2022/12/10

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