春陽文庫<br> 悪魔の紋章

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春陽文庫
悪魔の紋章

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  • サイズ 文庫判/ページ数 248p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784394301233
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

H製糖株式会社取締役・川手庄太郎は差し出し人不明の脅迫状に悩まされていた。川手氏とふたりの娘の命をねらう不敵な復讐者とは、いったい、その正体はなんであったか?川手氏の依頼を受け、しろうと探偵で法医学界の権威・宗像隆一郎博士は、犯人究明に立ちあがった。おそるべき復讐者の手で宗像博士の助手木島は殺された。そこに残されたものは、奇怪な三重渦状紋であった!ついに復讐鬼の悪魔の手はのび姉妙子も妹雪子も殺された。妹は衛生展覧会で、姉は化け物屋敷の中で!3番めは父の川手庄太郎があぶない!かくて宗像博士を助けて、われらの名探偵・明智小五郎の登場となった!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

YM

66
僕はすっかり虜になって、終始ドッキドキ。お化け屋敷のとこなんて最高。明智さん洒落とる。なんとも悲しいお話だなあ。2015/04/01

ヨーイチ

46
青空文庫様々。着実に乱歩作品が増えている。初読は70年代だと思う。ちょっと安っぽい春陽堂文庫(山手樹一郎とか源氏鶏太とか若者向きではないラインアップが印象的だった)を揃えて、で一応乱歩制覇(少年版は除く)って吹聴していた。大乱歩と言っても再読に耐えるのは大正期の「奇妙な性癖」を描いた短編群と「孤島の鬼」とかの初期長編かも。推理なんかしないで乱歩世界を反芻。2017/10/03

ちょろこ

36
ゾクゾク…‼︎の一冊。やっぱり、乱歩!シンプルかつストレートな文章…生々しさがかなり伝わってきて…ゾクゾク感が最高潮に…!二晩かけて布団の中で読んで正解。衛生展覧会、お化け大会、生人形…昔の日本は今の時代じゃ考えられないぐらい何でもあり…だったのね。お化け屋敷の描写はかなりキツかったなぁ。恐怖心理を上手くついてるし…今時のお化け屋敷よりも断然怖いわ。2015/04/05

散文の詞

22
特異な指紋「三重渦状紋」が物語の全体の謎を深めていて、かなり前の方で、あれ?犯人ってこの人じゃない?って、思えるところがあって、そこからは、推理しながらっていうよりも、どきどきわくわくしながら読める探偵小説って感じです。 途中、出版社の都合でもあって枚数を稼ぎたいのか?って思うほど、中だるみする部分があって、ちょっと残念ですが、ただ、最後の明智小五郎の推理は、明快で見事でした。これだけでも、一読の価値ありかも。 2019/08/16

T

10
ポプラ社版は過去に何度も読んだが 原作は今回が初読(タイトルは変更されてるが内容はほぼ同じ)。こちらも乱歩の某作品とプロットが被ってるので、どちらを先に読んだかで評価が別れそう。 ポプラ社版でも両方読んだ筈だが、こっちの印象が圧倒的に強かったのは三重渦状紋のインパクト故か。 今となっては初読でもすぐ犯人判っちゃうかもだが、乱歩らしい内容&展開で完成度も高いと思う。 たまたま中古で見かけたので初めて春陽堂版を買ったが、創元文庫版に比べると挿絵も解説も無くて やや寂しかった。2018/04/04

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