内容説明
西欧近代に成立した聴衆。その変質・崩壊のプロセスを克明に分析しつつ、クラシック神話の解体現象を現代思想の視座において徹底究明したエキサイティングな音楽文化論。
目次
1 近代的聴衆の成立
2 近代的聴衆の動揺―1920年代
3 近代的聴衆の崩壊
4 新しい聴取へ向けて
補章 七年後の「ポスト・モダン」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふみすむ
4
近代的聴衆を中心とする「聴衆」史。クラシック音楽が好きな人に薦めたい。 かつてはクラシック愛好家が通過儀礼のようにベートーヴェン『田園』に代表される巨匠の名曲を聴いていたのに、今日では各々の好みが非常に偏っていて、いきなりシベリウスやマーラーやブルックナーから聴き始めたりする。クラシックは「大衆化」を経て「分衆化」した音楽ジャンルらしい。2013/11/09
ROBART
1
この手の話はみんな面白い。勉強になるなぁ。2010/08/05
Mana
0
ちょっと難しい。もう少し時間的余裕のあるときに読み返したい。2012/04/30
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- 和書
- 大観伝 講談社文芸文庫