出版社内容情報
物質に還元された宇宙像の問題点を指摘，心を含む真の全宇宙（Kosmos）の４つの象限を明らかにし，ビッグバンからポストモダンまで，コスモス進化と人類史の意味を解く衝撃の書。
内容説明
ビッグ・バンからポストモダンまで「宇宙」の進化における人類史の意味の全解明。
目次
第１部 働いている霊（結び合わせるパターン；秘密の衝動；あまりにも人間的 ほか）
第２部 働いている霊のさらなる到達（意識の進化；グローバルへの途上で；超意識の領域）
第３部 平板な世界（上昇と下降；「コスモス」の折りたたみ／倒壊；「エゴ」と「エコ」）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gotoran
5
ｳｲﾙﾊﾞｰ本、初。対話形式で読み易いが、内容は深い。一読程度では深くは理解できず、しかしながら面白い（interesting）。古今東西の膨大な文献的・理論的探究及び思索から洞察されたｳｲﾙﾊﾞｰ思想のｺﾝｾﾌﾟﾄ、すなわち、ｺｽﾓｽ（cosmosではなくkosmos）の４つの象限、ﾋﾞｯｸﾞ･ｽﾘｰ、意識の進化、ﾌﾗｯﾄﾗﾝﾄﾞ、「上昇」と「下降」等の解説がなされている。理解するには、宗教、哲学、心理学、形而上学等々様々な基礎知識が必要と感じた。不足の知識を習得し、他類書にも当たり、再読したい。 2011/12/10
エジー@中小企業診断士
0
トランスパーソナル心理学の論客。対話形式で進む万物の歴史はスピリットの四つの象限における顕現である。左上は内面的・個的、左下は内面的・集合的（文化的）、右上は外面的・個的、右下は外面的・集合的（社会的）。私（左上）、私たち（左下）、それ（右手）が「ビッグ・スリー」。モダニティはこれを差異化したが統合できず分裂したまま左手（内面）を右手に折りたたみ「ビッグ・ワン」に。産業的下降格子、フラットランドに囚われたエゴ陣営とエコ陣営では二元論は超越できない。より高次な支点、ホロンは「超えて含む」。非二元的領域へ。2022/12/02
