出版社内容情報
3・11以降、効率重視のあり方を変えていくには。世界中で広がる低成長時代の社会運動の萌芽を集めたエッセイ。変化は善、速ければ速いほどいいという「成長教」が拡大している。その陰で、過剰労働や環境破壊が進行し、人類史上恐らく最も深刻な危機を生み出している。
ガンジーは、「よきことはカタツムリのように、ゆっくり歩む」と言った。この言葉を今こそかみしめてみよう。直線的な成長ではない、本当の豊かさとは何か。シンプルであること、スローであることの価値とは何か。
本書は、スローライフを提唱してきた著者が、世界の片隅でゆっくりと進行しているよきこと、よきものを見つめていく。エネルギーや食から、環境保全、民主主義のあり方まで。自分のペースで着々と「よりよい社会」に向けて活動する人々を紹介し、明日へのヒントを照らし出す。3・11以降、私たちが最も大切にしたいことがつまった一冊。
辻 信一[ツジシンイチ]
文化人類学者。環境活動家。明治学院大学国際学部教授。ナマケモノ?楽部世話人。「100万人のキャンドルナイト」呼びかけ人代表。「スローライフ」や「GNH」というコンセプトを軸に、環境=文化運動を進める一方、スロービジネスにも積極的に取り組んでいる。3・11をきっかけに「ゆっくり小学校(スロー・スモール・スクール)」を立ち上げ、学びの場を通してつながりを取り戻す活動をすすめている。著書に『スロー・イズ・ビューティフル』(平凡社)、『「しないこと」リストのすすめ』(ポプラ社)、『弱虫でいいんだよ』(筑摩書房)他多数。
内容説明
3・11後のスローライフ。今こそ本気で、世界と自分に歯止めをかけよう。持続可能な食とエネルギーの最前線から、民主主義のあり方まで。本当の豊かさが、ここにある。
目次
序 立ち止まる、そしてまたゆっくりと動き出す
1(「スモール」という価値;「スロー」という価値)
2(「愛」という価値;「民主主義」という価値)
3(「アウトドア」という価値;「ローカル」という価値)
著者等紹介
辻信一[ツジシンイチ]
文化人類学者。環境活動家。明治学院大学国際学部教授。ナマケモノ倶楽部世話人。「100万人のキャンドルナイト」呼びかけ人代表。「スローライフ」や「GNH」というコンセプトを軸に、環境=文化運動を進める一方、スロービジネスにも積極的に取り組んでいる。3・11をきっかけに「ゆっくり小学校(スロー・スモール・スクール)」を立ち上げ、学びの場を通してつながりを取り戻す活動をすすめている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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