出版社内容情報
九割の人がカウンセリングを必要とする〈時代の不安〉とは何か。田原の切迫した現場からの問いに歴史的大転換の徴候かもしれないと応える吉本隆明の白熱の「現代公害病」論。
内容説明
消費社会における〈不安〉はどこからくるか。こころの病理からみた時代の未知に立ち向かう、吉本隆明の白熱の「現代公害病」論。
目次
1 〈個〉としての病理現象(現場から;9割のひとがカウンセリングを必要とする時代;〈不安〉はどこからくるか;母親と乳胎児期の関係)
2 〈社会〉問題としての病理現象(老齢化社会と死;〈寝たきり〉老人への誤った理解;母親がつくる身体図式;宗教現象と若者)
3 転換期における病理の行方(「バブル現象」の核心;わが不況からの脱出法;水平線上に見えてきた未知の〈倫理〉)