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中村元選集 〈第1巻〉 インド人の思惟方法 (決定版)

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  • サイズ B6判/ページ数 389,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784393312018
  • NDC分類 120.8
  • Cコード C3310

出版社内容情報

諸文化現象・言語表現を手掛りに,西洋との比較を通し,バラモン教・仏教・ジャイナ教に共通な思惟方法の特徴を詳説する。巻頭に「東洋人の思惟方法」全体の序論を付す。

内容説明

宗教聖典にみる文化・言語表現の分析と西洋的思惟との比較をとおし、インド固有の思惟を詳述。新編集による決定版選集。

目次

普遍の重視
否定的性格
個物および特殊の無視
万物一体観
静止的性格
人格の主体的把捉
個我に対する普遍我の優位
普遍者への随順
対象物的自然界からの疎外
内向的性格―内面的・反省的科学の発達
形而上学的性格
寛容宥和の精神
外からの発問―インド人は〈精神的〉か、〈物質的〉か

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鏡裕之

4
20年ぶりに読んでも面白い。具体的な個々のものより、抽象的な普遍性に向かうインドの思考。「彼は老いた」と表現する代わりに「彼は老性に赴いた」と、「老性」という抽象名詞を使って表現するサンスクリット語の特徴。「勝敗」と表現せずに「勝と不勝」と否定をつけて表現する思考。すべての宗教を認めたインドの王たち。他の宗教の神殿や寺院であっても、修理を命じたインドの王に見る、寛容さと多様性へのやわらかさ。日本とも西欧とも違う思考の体系に、知的に目がくらみそうになる。すばらしい一冊だね。2014/01/29

Sin'iti Yamaguti

1
サンスクリット語もラテン語も分からない私なので、言語を分析してその思惟方法を論じた記述に関しては理解不能であった。しかしときおり自身の体験も交えて縦横無尽に語られており、全体として学ぶところが多かった。大乗仏教経典が釈尊に仮託して創作された由縁については、目から鱗が落ちる思いであった。2022/11/30

すーさん

1
抽象的思考が全くだめな私でも読めます。言語学から、インド人の考え方を探るというアプローチは面白いと思います。2019/12/30

Kazuyuki Koishikawa

1
抽象的なものの属性として表すとか、生物全体へ汎化した考え万や、著者や歴史に無頓着な理由などが面白かった。2012/02/25

くれは

0
“自己の道を堅くたもって論じているが、ここに他のなんぴとを愚者であると見ることができようぞ。他(の説)を、「愚かである」「不浄の教えである」と説くならば、彼は自ら確執をもたらすであろう。一方的に決定した立場にたってみずから考え量りつつ、さらに彼は世の中で論争をなすにいたる。一切の(哲学的)断定を捨てたならば、人は世の中で確執を起こすことがない。(P360,ブッダの言葉)”“インド人はもろもろの哲学説は不完全なものではあるけれども、しかしいずれも部分的真理性を有するものであると考えた(P363)”2016/02/25

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