出版社内容情報
カメラマンの映画史 目次
まえがき
プロローグー――生いたち
夕陽にシルエットで浮かんだ石川啄木／日比谷の暴動／人生の岐路だった荏原中学
わが蒲田行進曲――松竹蒲田時代
松竹の広告に飛びつく／松竹蒲田誕生のころ／水谷カメラマンから脱走する／ヘンリー小谷の果たした大きな役割／映画界独特のファッション／わが師田頭凱夫／仲間のカメラマンと髭の池辺男爵／一本立ちのカメラマンに／野村芳亭の作品で失敗する／関東大震災／ミド・ポジの発見と小津安二郎／碧川道夫のニセモノが現れた！／蒲田を去る
素晴らしき無頼たち――特作映画社から日活へ
内田吐夢との出会い／荏原の先輩が来た！／日活第一作「足にさわった女」／岡田時彦の思い出／日本で初の医学映画／七人組脱走事件／円谷英一のローキー挑戦／カメラマン協会の発足／多摩川に移る／日活スタッフの素晴らしさと「土」／伊佐山三郎の執念と「路傍の石」／人生の名優内田吐夢
戦争と映画のはざまで――日映時代
映画法の発案者舘林三喜男の訪問／映画法の施行／舘林三喜男の左遷と再会／日映の技師長になる／報道カメラマンの苦闘話／甘粕正彦と満映／町田部隊での大宅壮一／辞職／内田吐夢と満洲／中国で医者になったカメラマン気賀靖吾
敗戦そして…――雌伏時代
素晴らしい映画の力／技術協会の再建
永田雅一と技術革新――大映時代
大映への誘い／グランプリ作品「羅生門」裏話／日本映画撮影者倶楽部の発足／マーガレット・オブライエンへの使者／イーストマン・カラー事始め／アメリカの撮影所見学／カラー作品「地獄門」の誕生まで／グランプリ余話／ジャン．コクトーとの出会い／永田舌過事件／「地獄門」全米配給の失敗／カラーの怖さ／ビスタビジョン事始め／キューブリック監督「スパルタカス」の機材を買う／「二十四時間の情事」とアラン・レネ／７０ミリ作品「釈迦」楽屋話／気賀靖吾の死／定年退職
なお若輩なり――大映以後
東京オリンピック／碧川研究室と「怪談」／内田吐夢の死／日大教授時代／ＮＨＫの客人となる
映画技術を中心とした日本映画史年表
あとがき
碧川道夫撮影作品一覧
内容説明
カメラ一途、映画づくりにかけた６０年。映画カメラマン碧川道夫…。日本映画の草創期に映画界入りし、日活多摩川時代を経て、戦後は大映で、トーキー化、カラー化、ワイドスクリーンと技術革新の波を体当たりで切りぬけ、やがて国際舞台にはばたくまでの道程を熱き思いで語る。出会い、友情を交わした、志を同じくする映画人たちへのかぎりない讃歌。
目次
プロローグ 生いたち
わが蒲田行進曲―松竹蒲田時代
素晴らしき無頼たち―特作映画社から日活へ
戦争と映画のはざまで―日映時代
敗戦そして…雌伏時代
永田雅一と技術革新―大映時代
なお若輩なり―大映以後
映画技術を中心とした日本映画史年表
