現代教養文庫<br> 背教者カドフェル―修道士カドフェル・シリーズ〈20〉

現代教養文庫
背教者カドフェル―修道士カドフェル・シリーズ〈20〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 376p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784390130202
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

「オリヴィエ・ド・ブルターニュはわたくしの息子なのです」。ラドルファス院長に打ち明けたカドフェルは、捕虜になったまま所在不明の息子を捜しに、コヴェントリーで開催された和平協議に出席するヒューとともに旅立つ。カドフェルにとってそれは、背教者となる決意をしての旅でもあった。オリヴィエの居場所を突き止め、単身乗り込むカドフェルだが、戦闘に巻き込まれて…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鐵太郎

12
1145年11月、8年に及ぶ内乱に疲弊したイングランドに、光が見えてきます。双方にようやく和解の兆しが表れたのでした。しかしその中で、女帝モードに忠誠を誓う少数の騎士がスティーヴン王側の捕虜となったのですが、その中で身代金で釈放されなかった少数の者がおり、その一人の名がシュロップシャー執行長官ヒュー・ベリンガー経由でカドフェルに伝えられます。オリヴィエ・ド・ブルターニュ。カドフェルは息子を救い出そうとある決心をします。作者急逝により最終巻となったカドフェル・シリーズは、どんな結末を迎えたのか。2005/05/07

塩豆

1
残念ながら、著者の死によってシリーズは未完となって、本来のシリーズの完結がどんな形を予定していたのかはわからない。ただ、この作品を残してくれたことを心の底から感謝したいと思う。

Motoka Hoshi

1
絶筆。プランタジネット朝成立までは時間があるので、後1,2本で区切りが来たのじゃないかと思っていた。大団円を読みたかった。1996/01/31

miya

1
シリーズ最終巻という事で、終わらせるのが勿体なくて少しずつ読んだ記憶が。沢山の魅力的なキャラクター達を助け、導き(というとカドフェルには『導くのは主だ』と異を唱えられそうですが)支える役割だったカドフェルが、支えた人に支えられ導かれ助けられて己を再認識する。大団円ですが、彼はこの後も変わりなく人を助け支えて導いてゆくのでしょう。シリーズ通して、読む側の己の有り様まで考えさせてくれる名著です。ピーターズ自身もカドフェルを大好きだったそうですが、かの国で彼に会えたならいいな。(創作なのは分かってますが)

はなうさぎ

1
社会思想社から出ていた版。訳がちょっと読みにくかったり(誤訳?)もしたけれど、よくこういうシリーズを日本で出版したなと思う。大変楽しませてもらいました。感謝。

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