感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
催涙雨
54
六編うち一編既読。「髑髏」=ディックの作品を読むとときどき起こる「最初のうちはよくわからないが、内容が飲み込めるようになると急激に面白くなる」典型的な例。入り口の説明不足がかえって没入感を高めることも少なくない。この作品の場合は内容が飲み込めると同時にコンガーの存在の意味も見えてきてしまうのが若干のネック。時間遡行、パラドックスものとしては辻褄を合わせることをそもそも放棄しているような側面もある。「生活必需品」=惑星資源をめぐった戦争。本末転倒なことを描くブラックジョークものなので、どことなく星新一的な色2019/03/27
藤月はな(灯れ松明の火)
27
表題作は『変種第二号』収録の「歴戦の戦士」で既読。「髑髏」はイエス・キリストの復活のモチーフをSF風に描いた作品。『ターミネーター』を思い出しましたが、個ンガーが提示した逆説にニヤリ。「トニーとかぶと虫」、「火星人襲来」の少数派の意見が無視される全体主義的なアカ狩り時代に対し、憤っていたディックの気持ちを反映しているように感じました。ディックの描写のためか、群衆が機械や火星人の言論をろくに聞かずに行ったことへの嫌悪感が募ります。2014/10/02
霜月ざら
6
著者の短編のアイディアは素晴しい!!再読なので先がわかるんだけどやっぱり面白い。意外な展開が本当にうまいな。2013/12/16
けいちゃっぷ
1
頼りは仁賀さんだけです。
igi_tur
1
現代教養文庫からディック。わかるようなわからんような。