現代教養文庫<br> サガとエッダの世界―アイスランドの歴史と文化

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現代教養文庫
サガとエッダの世界―アイスランドの歴史と文化

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  • サイズ 文庫判/ページ数 258p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784390114417
  • NDC分類 238.97
  • Cコード C0198

内容説明

オーディンを主神とする北欧神話、それにニーベルンゲン伝説を含む英雄伝説からなるエッダと、北海の孤島アイスランドの産んだ散文物語サガは、ゲルマン人の信仰と生活文化を今日のわれわれに伝える貴重な資料であり、芸術性の高い文学でもある。なぜアイスランドだけに、ほかのヨーロッパ諸国に類例を見ないほど、これらの伝承が残ったのか。本書は、北欧文学の開拓者であり権威でもある著者が、この極北の島の命運を親しみ易い文章で語り、ゲルマン文化の原像に迫った名著である。

目次

前篇 アイスランドの歴史(発見と植民;初期移民の生活―共和国の成立;グリーンランドと北米大陸の発見;キリスト教への改宗;学芸の興隆;スノリの暗殺と共和国の終焉)
後篇 アイスランドの文学(アイスランド文学の展望;エッダと北欧の神話・伝説;スカルド詩人たち;散文物語サガ)
むすび その後のアイスランド―現代までの歩みの概観
附録 アイスランド人の書

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スイ

16
めちゃくちゃ面白かった…!! アイスランドの成り立ちと、文芸作品サガとエッダについて、とてもわかりやすく書かれている。 最初期の植民についても、誰が行ってその子は誰で、と詳細に書き残されているとは驚き。 まつわるエピソードがまた面白いこと! 古い文芸作品が残っている理由とキリスト教の受け入れ方の関係が意外で興味深い。 内容と共に、小気味良い文章も良かった。2020/07/30

サアベドラ

3
前後編からなり、前編は植民からノルウェー王の統治下に置かれるまでのアイスランドの歴史、後編はその時代に書かれた文学作品(エッダ詩、スカルド詩、サガ)の解説。分かりやすくコンパクトにまとまっているので、北欧神話、中世北欧文学、アイスランドに興味がある人の最初の一冊に丁度よさげ。2012/04/22

misui

3
アイスランドの歴史と文学がコンパクトにまとめられている。理想に燃えるヴァイキングによって植民がなされ、文学においてはゲルマンの古俗を残しながらヨーロッパでも屈指の発展を遂げた。ヴァイキングの気風が議会の創立や文学の隆盛に関連しているらしいと知れたのは収穫だった。また、キリスト教化とともにそれが弱められ衰退していくというのも大方納得。エッダ・サガ各篇の手引きにもよい。 2012/04/21

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