内容説明
こんな〈東京〉も在った。ただ懐かしむのではなく、明治の東京について、後世のために書き残したエッセイ集。
目次
古き東京を思い出て
変りゆく東京
変りゆく東京語
環状線を廻る
時代に取り残された乗物
近世風俗雑談
秋日散策
昔の寄席
文化の変遷と寄席の今昔
故摂津大掾
東京の天然
東京の女
義太夫の話
落語
寄席の女
講釈
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワッピー
26
明治期の東京の回想録。街の様子や風俗、寄席芸、道路状況に至るまで、著者が若いころに見聞・体験し、その変化を記録に遺すために大正末から昭和初期に書かれた記事を集成。江戸から東京への変化は歴史的転換点でしたが、明治以後も変化の速度は速く、現代まで変わっていないと感じます。本書で特に貴重なのは当時の寄席芸や街並といった残りにくい情報で、子どもの頃にお世話になっていた「古典落語」(興津要)の解説で紹介された明治以降の演者の当時の評価を、そして「環状線を廻る」では、品川からぐるりと東京市を巡る風景史を楽しめました。2024/04/30
讃壽鐵朗
1
あやふやな記憶で書いているだけのことで印象無し2014/06/07