感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
向う岸
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☆2.5 Cogito ergo sum(コギト・エルゴ・スム)、我思う故に我あり。いま疑っている瞬間に、疑いつつあるその私をの存在を疑うことができるか。いや、できない。啓蒙書としては、あまりよい出来の本とは言えないかな。2011/05/16
Ikkoku-Kan Is Forever..!!
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本書の要約なら『日本大百科全書』に筆者自身が簡潔にまとめているので、それが最適。「哲学史の教科書を繙けばどこにでも書いてある知識をより詳しくよりわかりやすく説明してみたところで何のたしになるものではない」p20という本書は読んでて、「哲学は絶対やりたくないな」と思う。なんだか難しいし、何やらハマったら抜け出せなくなりそうだから。近代の意識中心主義的な哲学の問題、感覚的意識と方法的懐疑についてからの文脈から示されるデカルト哲学の直面した問題点は、意識と存在をめぐる今日的問題でもあるという点はそうかと。ああ。2012/08/02