魂のいちばんおいしいところ―谷川俊太郎詩集

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魂のいちばんおいしいところ―谷川俊太郎詩集

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  • サイズ A5判/ページ数 110p/高さ 18X16cm
  • 商品コード 9784387902669
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0392

内容説明

「あなたは自分でも気づかずにあなたの魂のいちばんおいしいところを私にくれた」透きとおった眼差しと、詩のいちばんおいしいところ―谷川俊太郎の新詩集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

113
ひさしぶりに谷川さんの詩集を読んで、やっぱりこの詩人の言葉は好きだし、普通の生活で擦り切れそうになっている自分の言葉を、もう一度新鮮なものに変えてくれる力を持っていると思った。若い人に向けて書いた詩がいくつかあって、そういった詩は大人の私さえ励まして、支えてくれる内容を持っている。どの詩も散文に近い言葉で分かりやすいのだが、やはり詩の言葉であり、心の深いところまで入ってくる。これからもこの詩集を繰り返し読んでいきたいと思った。コメント欄で特に気に入っている部分を紹介します。2015/05/03

瑪瑙(サードニックス)

46
『ころころ』が好きです。この中では一番好きです。『やわらかいいのち』『まっすぐ』『あなたはそこに』も好きです。表題作『魂のいちばんおいしいところ』は意味深で、好きでも嫌いでもなく、どう受け止めればいいのかが分からなかった。難しいです。2016/05/05

寛生

46
【図書館】悲しみは愛することへのイコンとなる。久しぶりに僕は我を忘れて谷川の詩の中にいた。別の時間の流れの中で。水の音が響き、火が燃える音が響く。それらの音に全身全霊を傾けてこちらがききとろうとする時、必然的に生か死か分らないその境界線で、僕は詩のコトバを浴びる。幸いにそのコトバの手がそこにある。谷川の詩の感覚、感受性で受け止められたコトバがふりかかる。そうすると、自己に対峙する勇気が与えられる。満ち足りない魂の渇きを、谷川のコトバが潤す。喜び、悲しみ、涙、怒り、他者の死が「いのち」となる。2014/05/11

wildchild@月と猫

32
若き日に手にした詩集を、何十年ぶりかに再読。表題の作品が、雑誌MOEに素敵な挿画付きで紹介されていたことを、今でも覚えている。 真摯でユーモアと毒入りで、平易な言葉で紡がれる、等身大の谷川俊太郎さんの体温が感じられるような、暖かい詩集。2019/03/11

寛生

31
心がゆったりとしている時にしか谷川俊太郎の詩集は読み進めることができない。逆に言えば谷川の詩に心を静かにしてもらっているのだろう。静寂の中に子供が自身のもつ生命力を歌ったり、それを喜んだかと思えば、闘いをいどみ、恐れたりすることもある子供の姿を、大人のそれより烈しいと彼の詩が眼差しをむける。思春期心身症の少年少女が絶望の中で死を選ぼうとするとき、谷川の静かであり生命力にあふれる詩が、疲れきった彼らの魂に響く。2013/10/24

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