アインシュタインの影―ブラックホール撮影成功までの記録

フレッチャー，セス【著】〈Ｆｌｅｔｃｈｅｒ，Ｓｅｔｈ〉/沢田 博【訳】/渡部 潤一【日本語版監修】

三省堂（2020/04発売）

• サイズ 46判／ページ数 319p／高さ 19cm
• 商品コード 9784385360997
• NDC分類 443.5
• Cコード C0044

出版社内容情報

２０１９年４月に話題となったブラックホールの撮影成功！南米やハワイなど多くの望遠鏡が共同してブラックホールを撮影しようという壮大なＥＨＴプロジェクト、その立ち上げから成功までを描いた迫真の記録。

内容説明

銀河の中心にある巨大ブラックホール。その見えざる影を追いかけた科学者たちの物語。渡部潤一国立天文台副台長・教授による「解説」では、ブラックホールの撮影プロジェクトで、日本チームが果たした役割についても補足。

目次

第１部　ベールと影
第２部　今そこにいるモンスター
第３部　ブラックホールのファイアウォール（炎の壁）
第４部　地上最大の仮想望遠鏡

著者等紹介

フレッチャー，セス［フレッチャー，セス］ ［Ｆｌｅｔｃｈｅｒ，Ｓｅｔｈ］
Ｓｃｉｅｎｔｉｆｉｃ　Ａｍｅｒｉｃａｎ誌特集担当編集長。妻と娘とともに、ニューヨーク州ロウアー・ハドソン・ヴァレー在住

沢田博［サワダヒロシ］
１９５２年東京都生まれ。「ニューズウィーク日本版」編集顧問。「図書新聞」、「ニューズウィーク日本版」、「エスクァイア日本版」の各編集長を歴任。編著書、訳書多数

渡部潤一［ワタナベジュンイチ］
１９６０年福島県生まれ。天文学者。専門は太陽系天文学。理学博士。国立天文台副台長・教授、総合研究大学院大学教授、国際天文学連合副会長。国際天文学連合では、「惑星定義委員会」委員として準惑星というカテゴリーをつくり、冥王星を準惑星としたメンバーのひとり。研究のかたわら最新の天文学の成果を講演、執筆などを通してやさしく伝え、幅広く活躍している。著書多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[スプリント]

巨大という概念が覆るほどの大きさのブラックホールがあることに驚きます。

2021/04/03

[黒豆]

ブラックホール撮影成功までの記録。 観測に関わった人の経歴紹介から始まり、世界中の望遠鏡を連携させ巨大望遠鏡とするための時間確保調整説得提案の大変さが伝わってくる。まだまだ未知の事が沢山あり新しい観測や理論の話題が楽しみ。

2020/06/20

[鮭]

2019年4月、ブラックホールシャドウの撮像に成功したとして世間を湧かせたイベント・ホライズン・テレスコープ（EHT）。本書はこの一大プロジェクトが実を結ぶまでを、プロジェクトの発起人シェップ・ドールマンを中心人物として描いたノンフィクション。アルマ望遠鏡をEHTに組み込む際の政治的駆け引きが本書の見所のひとつだけど、ブラックホールにまつわるサイエンスの部分もしっかりしていて、とてもお勧めできる。巻末解説は国立天文台副台長の渡部潤一先生。本書では語られていない日本人研究者の貢献について補完してくれてます。

2020/07/07

[takao]

ふむ

2020/12/06

[mkisono]

巻末の解説にある通り、やや物足りない感じのする内容でした。プロジェクトは続いているようなので、今後の成果も楽しみです。

2021/04/21