内容説明
ドイツの競争制限禁止法は1957年に成立した。本書は、競争制限禁止法において、経済力の規制原理の原則的禁止主義への転換が、いかなる理論的根拠を有して、またどのような立法過程の中で行われたものであったのかを明らかにしようとした。
目次
序章 ドイツにおける「競争秩序」形成の歴史と課題
第1章 対独占領経済政策の形成とドイツ経済力過度集中禁止法
第2章 社会的市場経済論の競争秩序思想とヨーステン法案の構造
第3章 競争制限禁止法案の成立と占領軍政府の関与
第4章 競争制限禁止法連邦政府法案の議会審議と成立
終章 競争制限禁止法と「競争秩序」形成の課題