感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大森黃馨
6
以前に文庫で読んだ時にも感じられた異なのだが夢野久作氏はどうも自分の感覚にぴたりとこないラブクラフトやクトゥルフー神話もそうであったった二十年以上付き合い全集も買ったりしたのにもやもやとしたものが晴れず遂には自分には合わないのだという結論に達せざるを得なかった私はひょっとしたら人として何か大変な欠陥を抱えているのではないか 2023/02/23
かす実
6
惹き込まれた。わっくわくでページを捲る楽しさ。１編読む度に、嘆息が洩れる。満足な笑みを浮かべ、本を閉じ、魔術書のような表紙を眺めた。猟奇的で毒々しくて魅惑的で。それでいて、なまあたたかくて、うつくしい。最っ高でしょ、ってぼくの中の少女が疼いた。名作をピックアップして読むんではなくて、全集を選んだのは正解だったな。勿論、ドグラ・マグラと少女地獄もいずれ必ず。2018/01/24
王天上
6
二段組みだったので怯んだが、読みやすくて返却期限に余裕を持って読了。かなりどきつい描写もあるが、文体に柔らかみがあり陰惨さは感じない。このペースで夏までに全集読破だ！2015/03/17
海星梨
3
『ドグラ・マグラ』とオススメされた『少女地獄』を読了後、他も読みたくなって大学図書館にあるじゃないですかと手を出しました。既読を飛ばしつつ読むつもりです。一日一篇楽しみにと読んでいたら三分の一ほど一気読みしてしまいました。2019/02/07
凪
3
「瓶詰の地獄」を読んで他の夢野作品を・・・と思って全集へ。面白かった！や〜、つくづく、なんで今まで読んでなかったんだろう〜・・・めちゃくちゃ私好みじゃないですか！美しい日本語がつむぎだす鮮やかな色彩と、それを縁取る日本的陰影が生み出す狂気の世界がたまりません。「押絵の奇跡」「死後の恋」「支那米の袋」はもとより、「いなか、の、じけん」「空を飛ぶパラソル」も面白かった。「霊感」は最後のオチに笑ってしまいました。ふと、伊藤潤二を思い出した。2014/10/30
