内容説明
１９５８年（昭和３３年）の東京と２００６年（平成１８年）の東京を、航空写真によって見比べた一冊。
目次
東京駅
有楽町
日比谷
霞が関
永田町
新橋
汐留
芝大門
品川
天王洲
大崎
五反田
目黒
中目黒
恵比寿
代官山
渋谷
原宿
表参道
鳥の眼、虫の眼。―この５０年の東京
南青山
北青山
乃木坂
六本木
赤坂
代々木
東新宿
西新宿
高田馬場
目白
池袋
巣鴨
日暮里
上野
秋葉原
両国
人形町
日本橋
銀座
築地
木場
東雲
台場
浜田山
下北沢
三軒茶屋
二子玉川
自由が丘
田園調布
光が丘
市ヶ谷
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
157
東京タワーが完成した1958年。東雲と台場は未だ海だった。航空写真で50年間の変貌を比較する。大きな庭園や公園は残るが上野の桜並木はまだ見えない。当時から現存する建物や路地に懐かしみ、隙間なく建ち並ぶビルに東京を想う。変貌し続ける渋谷には川が流れ、素朴な宮下公園が広がっている。近代的な建築物に挟まれる前の表参道、その先にある明治神宮の森に生える樹冠の大きさに時の経過を感じる。日本橋は空から消えてしまい、恵比寿の麦酒工場はお洒落の地となった。淀橋浄水場の跡地に都庁が聳え、池袋から巣鴨プリズンが消えていった。2022/09/18
bluemint
8
新旧の航空写真で見る東京の変化の跡。道は殆ど変わっていないが、運河や池を埋め立てた跡とその後の利用状況などがはっきりわかる。特にお台場は1958の写真ではただ海が広がっているだけ！行ったことのある場所を見つけて変化を辿るのが楽しい。2022/05/24
アルクシ・ガイ
4
東京が生活圏じゃないから、いまいちピンとこない。「台場」ってかつて砲台があったときいたのだが、海だったのか。海を埋め、川も埋め、道路とビルを作った。それでも「ほっとけば伸びる」樹木だけは昔より濃い。2023/02/05
tuppo
3
変貌は変貌以前のことを忘れてしまったら変貌と認識できない。写真の持つ力は全てが変わっていく渦の只中で現実という渦を認識する力となる。記録が記憶に転化する。2023/10/27
わ！
2
うつり変わる東京。それを鳥瞰視的な目線で見る。そういう意味では、結構先進的な一冊ではないだろうか？この本は昭和３３年の東京の航空写真と、平成１８年の航空写真を並べて記載しているだけの写真集である。よく江戸切り絵図と現在の地図を比べる本などもあるが、実際昭和初期の航空写真などと比べられた本というのは以外に少ない。例えば…汐留って、こんな貨物列車引き込み駅があったのか…とか、品川駅側に、こんな運河があったのか…とか、東京都庁の建っている場所って、もともと浄水場だったの？…とか、見比べて見ると、とても楽しい。2021/07/10
