幻冬舎新書<br> 天皇のお言葉―明治・大正・昭和・平成

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幻冬舎新書
天皇のお言葉―明治・大正・昭和・平成

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  • サイズ 新書判/ページ数 377p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784344985483
  • NDC分類 288.41
  • Cコード C0295

内容説明

戦争への姿勢にも、怒りがあり、嘆きがあり、涙がある!“究極の発言者”の本音と葛藤。「五箇条の御誓文」から「誕生日会見」まで、250の発言で読み解く日本の近現代史!

目次

第1章 明治天皇1―表の文語体、裏の京都弁(「広く会議を興し、万機公論に決すべし」(明治元・一八六八年)
「ことしは見むと思ふたのしさ」(明治一〇・一八七七年) ほか)
第2章 明治天皇2―隠された「大帝」の本音(「朕応に行くべし」(明治二四・一八九一年)
「今回の戦争は朕素より不本意なり」(明治二七・一八九四年) ほか)
第3章 大正天皇―発病と「お言葉」の危機(「今日はこうして中(を)よく見てから開けたよ」(時期不詳)
「お前はこの頃随分と強くなつたな」(時期不詳) ほか)
第4章 昭和天皇1―揺れる「リアリスト」の喜怒哀楽(「辞表を出してはどうか」(昭和四・一九二九年)
「若し必要なれば、余は事件の拡大に同意するも可なり」(昭和六・一九三一年) ほか)
第5章 昭和天皇2―君主をやめられない症候群(「戦争となるの結果を見ましたことは、自分の最も遺憾とする所」(昭和二〇・一九四五年)
「単なる神話と伝説とに依りて生ぜるものに非ず」(昭和二一・一九四六年) ほか)
第6章 今上天皇(平成の天皇)―象徴的行為への強い意志(「現代にふさわしい皇室の在り方を求めていきたい」(平成元・一九八九年)
「長い避難生活の苦労は、はかり知れないものと察しております」(平成三・一九九一年) ほか)

著者等紹介

辻田真佐憲[ツジタマサノリ]
近現代史研究者。1984年、大阪府生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、同大学院文学研究科中退。2012年より文筆専業となり、政治と文化芸術の関係を主なテーマに、著述、調査、評論、レビュー、インタビューなどを幅広く手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

63
天皇の存在は、時代的でありながら超時代的であり、人格的でありながら超人格的である。それは天皇の「お言葉」に現れている。明治・大正・昭和・平成天皇の公式、非公式に発せられた言葉の数々からそれぞれの歴史を実感する。明治天皇の即位は14歳。生涯で9万3023首もの和歌を詠んだ率直な感情や、大正天皇は1367首の漢詩を残され、非公式な言葉が人格を語る。なんといっても昭和天皇の激動の歴史と言葉が印象に残る。父昭和天皇の思いを引き継いだ平成天皇「天皇としての旅を終えようとしている今」という言葉に気持ちが込められている2019/10/02

おかむら

32
明治から平成まで四代の天皇の公式非公式発言をまとめたもの。やはり昭和天皇のパートが波乱万丈。神から人(象徴)への切り替えってすごいことよ。明治天皇は厳しいイメージでしたが意外な人間味も(なんせ京都弁やし)。大正天皇はやはりお茶目。平成天皇はこの中では面白エピソードが無くて、なんか、出木杉くんのようで、令和の天皇にプレッシャーかかりそうな気もする。そしてどの戦争の宣戦詔勅も、朕は平和を望んでるのに外国がアレなのでやむを得ずって感じなのが、ちょい怖い。2019/05/09

ころこ

31
このタイミングで天皇の「お言葉」といえば、上皇の譲位の表明が思い浮かびます。否応なく政治的に注目される天皇の「お言葉」は、特に戦後は表向き非政治的に扱われるジレンマを抱えているため、譲位の「お言葉」を聞いた今であればその政治性が際立つ格好の事例だったと振り返ることが出来ます。昭和天皇の有名な「あ、そう」や明治天皇が京都弁だったことなど、現前させることの効果を狙った身体言語としての行幸と共に「お言葉」を本当は検討されなければなりませんが、本書はイデオロギー抜きにして語れる時代の到来に気付かされます。2021/02/21

くさてる

18
いわゆる「お言葉」を通じて分析する、時代による天皇像の移り変わりと、天皇そのひとの人間性。明治天皇の言葉で始まった最初は、難しいかな、と思ったけれど、難しい言葉には「大意」の翻訳もあって助かりました。時代背景の説明も丁寧でわかりやすかった。そして、ところどころに見え隠れする肉声や、ひととなりといったものが感じられるのがとても良かった。この時期に読むことができて良い本でした。興味がある人にはおすすめです。2019/05/05

おっとー

10
現在では象徴としての天皇像が定着したためか、天皇が発する言葉はある種の儀礼的なイメージが強い。しかし、明治天皇からの発言を辿っていくと各天皇の思わぬ個性が垣間見える。特に60年以上も天皇の位にあった昭和天皇は、戦争初期には否定的な言葉を見せたものの、いざ開戦して戦果があがるとそれを悦び、負け戦が続くと「なんとか米をピシッとやれないものか」と嘆き、終戦後は象徴としての務めを模索しつつも政治に口を出す、そして国民との慣れない交流に「あーそう」と応答し続け、一人の人間としての姿が随所に顔を出す。2021/12/25

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