内容説明
今の若者は焦っている。そして、「絶望に打ちひしがれた」と言って職場を去っていく。“就職氷河期組”と呼ばれる、現在25~35歳の彼らは、安定を強く望み、見かけの人生設計に精を出す。だが、それを実現する実力も経験もない。そんな現実を直視できず、自分自身にイラつき、自滅していく。彼らが上司に伝えた建前の退職理由、そして著者にだけ語った本音とは何か。多くの職場で起きている、深刻な現象を徹底分析した一冊。
目次
第1章 若い人たちの離職理由と「世代」(若い人たちに何が起きている?;離職理由とジェネレーション・ギャップ;「世代」をめぐって)
第2章 バブルに翻弄された世代(ロストジェネレーションといわれて;勝ち負けは、三〇歳前後で決まる?;シンプルで堅実さを求める世代)
第3章 働くことと人材育成教育(現代の職場で「育成教育」は可能か?;三〇代の職場で起きていたこと)
第4章 未来を夢想するより、現在の直視を(現代の職場で、何が起きている?;行く先を見失った若い人たち;中堅となってから職業を去ってゆく若い人たち;結詞)
付章 産業医からのメッセージ(完成度の高い、モノに囲まれた社会で;ときの運と、事実の痕跡;三四歳の○○さんへ;三一歳の○○さんへ;三二歳の○○さんへ;三〇歳の○○さんへ;三三歳の○○さんへ)
著者等紹介
荒井千暁[アライチアキ]
1955年静岡県生まれ。新潟大学医学部卒業。東京大学大学院医学系研究科修了。医学博士。東京大学医学部附属病院物療内科を経て、日清紡(株)健康管理部長、同社統括産業医。専門は呼吸器病学、アレルギー学。現在は、就労と健康を考える労働衛生・産業医学分野に重点を置いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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