内容説明
グチをこぼしながら今の会社にしがみついてもいいだろう。でも、どんなに尽くしても、会社は平気で社員を放り出すものだ。だったら、思い切って会社を辞め、新しい一歩を踏み出してみては?起業するもよし、自分に合う環境を求めて転職するもよし。そのときに必要なのが(1)自分の足で立つという気構え(2)人脈(3)家族の支えだ。二六年間勤めた銀行を辞めて作家に転身した著者が語る、新しい人生を送るための準備と心構え。
目次
第1章 会社は裏切るものだ(会社を辞めるって、どんなこと?;会社は社員を平気で放り出す ほか)
第2章 辞める決心・ケジメのつけ方(仕事を取ったら何もない、なんて嘘;肩書を失う恐怖から脱却する ほか)
第3章 退職のスタイル・プラン(準備編;組織人として再出発する場合 ほか)
第4章 江上流フリーター生活(僕が小説家になったきっかけ;不安はあるけど、不満はない ほか)
著者等紹介
江上剛[エガミゴウ]
1954年、兵庫県生まれ。77年に第一勧業銀行(現・みずほ銀行)に入行、97年の総会屋事件当時は広報部、本店審議役として対応した。『金融腐蝕列島』の主人公のモデルの一人。2002年に『非情銀行』(新潮社)で作家デビュー。03年3月退職。以後、銀行をテーマにした小説を多数発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mitei
43
著者自身が経験した退職を基にいろんな人の転職、退職などを混ぜて実例が多く、これを見て実際に退職を想定するのも面白いなと思った。2012/12/05
佐島楓
33
このご時世で、この題名のように言い切ってしまえる方はごくごく少ないとは思います。でも、定年退職なさった方が次の仕事を始めてみようかと思われるときのヒントはあると感じます。2015/04/14
Humbaba
21
会社をやめること自体は悪ではない.しかし,やめる際にはしっかりとした準備が必要不可欠である.一度辞めると宣言してしまえば,もはや後戻りはできない,総考えて,話が本決まりになるまでは決して自分の移籍情報を周囲に漏らすのは避けておいたほうが良いだろう.2011/12/27
ヒダン
13
会社は人生の全てではない。不満や愚痴を貯めながらやめるのではなく、そこで働いていたことを誇りにして次の環境で挑戦する。①自分の足で立つという気構え②人脈③家族の支えがあれば会社を辞めて新しい人生に踏み出しても怖くないと言い切れる。2015/08/05
Humbaba
11
どんなものであっても必ず終りがある。会社員である自分というのは分かりやすい記号であるが、その地位でいられるのも限られた時間だけである。そして、その時間は自分の判断で短縮することも出来る。その手段を取るかどうかは別として、選択肢の一つとしておけば取りうる手段は多くなる。2016/03/02