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幻冬舎新書
狂った裁判官

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  • サイズ 新書判/ページ数 179p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784344980242
  • NDC分類 327.124
  • Cコード C0295

内容説明

法廷が開かれる前に、有罪の判決文をあらかじめ作成している裁判官。内心「無罪」ではないかと思える被告人に対して、自らの保身のために「有罪」を言い渡す裁判官。判決起案という煩雑な仕事を避けるために、脅してでも当事者に和解を強要する裁判官―。日本の司法システムがこうした「狂った」裁判官を生み続けてきたのはなぜか?司法改革を主張し、退官を余儀なくされた元裁判官が、「99%有罪」のからくりを解き明かす衝撃の一冊。

目次

第1章 裁判官の自己保身
第2章 裁判官の脅し
第3章 裁判官のサービス業化
第4章 間違いを犯し続ける裁判官
第5章 裁判官の人権
第6章 裁判官の独立
第7章 裁判員制度の嘘

著者等紹介

井上薫[イノウエカオル]
1954年東京生まれ。東京大学理学部化学科卒、同修士課程修了。民間の研究所に就職後、独学で司法試験に挑戦し合格。86年判事補、96年判事任官。日本の司法システムの問題点を鋭くえぐる発言を続けた結果、2006年、横浜地裁判事を最後に、退官を余儀なくされ、現在、著述活動に専念する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

244
裁判官の日常が垣間見える感じがした。しかし社会常識からははなれていくよなと思った。裁判員制度は確かに問題だな。2019/10/20

あすなろ

81
裁判官の世界と生活。裁判官とは、独立性が確立されており、上司も居ない孤立した職種。それは裁判官の独立の原則があるからどが、裁判官人事により歪められていないか?加えて裁判官には積極性がない。そういう筆者の裁判官の日常を記した本。全てそうなのかは果たして定かではないが、特殊な職種世界の記し物として興味深く筆者の問いかけと共に読了。筆者の主張をそれと共に汲み取ると確かにそうした一面は否定出来ない様に感じる。ただ、僕は筆者の意見しか拝聴したことはなく、判定判断には至らない。2020/05/04

zero1

80
刑事裁判の有罪率は99%だから「推定有罪」。予め有罪判決を起案する裁判官すらいる。民事の半分は和解。実情は夏休みや海外旅行ですら困難な裁判官の本音を知るのは難しい。何かと前例を守りたがり保守的で飲み屋すら指定されている。出世のために判決も変化する?本書は裁判員制度への批判など鋭い意見もあるが疑問も多い。180ページ足らずと薄いが、内容も「ひとつの考え」程度と理解したほうがいいだろう。2020/09/14

香菜子(かなこ・Kanako)

28
狂った裁判官。井上 薫先生の著書。狂った裁判官という過激なタイトルのこの本に出てくる裁判官たちは本当に狂った裁判官と後ろ指をさされてもおかしくない人ばかり。たとえ少数でも狂った裁判官や不良裁判官がいれば日本の司法制度への信頼は地に落ちるし誰も裁判官を信頼しなくなる。狂った裁判官や不良裁判官がいなくなるような制度がないことが問題。狂った裁判官や不良裁判官は狂った裁判官や不良裁判官としてきちんと世間から批判されて罷免されるような世の中じゃないと、まじめに頑張っている裁判官や裁判所の職員、一般市民は報われない。2022/06/27

しーふぉ

23
元裁判官が書いた内幕本。起訴されると99%は有罪とされる。それは検察がはっきり有罪となるものを起訴するからという理由と裁判官の保身のためだという。2016/09/22

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