内容説明
あらゆる場面でかつてないほど文章力が求められる現代は、プロとアマの壁を越え、誰でも文章で稼げる時代。文章力を磨くことは、最もローリスクでハイリターンな自己投資だ。本書では毎月の締切50本のほか、有料メルマガ、ネット通販と、「書いて稼ぐ」を極めた著者が、そのノウハウを全公開。トラブルを招かないメール文、上司を説得する企画書、インパクトのあるエッセイ、読者を中毒にするブログetc.努力不要の文章講座。
目次
第1章 「どう書くか」より「どう読まれるか」
第2章 「初級編」こんな悪文を反面教師に
第3章 「中級編」実務文はこう書けば生まれ変わる
第4章 「上級編」ネットで生き残る智恵
第5章 発想の訓練法
第6章 こうすれば稼げるQ&A
第7章 文章で稼ぐための必読33冊
著者等紹介
日垣隆[ヒガキタカシ]
1958年、長野県生まれ。東北大学法学部卒業。作家・ジャーナリスト。新聞・雑誌・書籍のほか、会員数二〇〇〇人を超える有料メルマガ(週刊)発行、ラジオ番組のホスト、海外取材等、多方面で活躍。『そして殺人者は野に放たれる』(新潮文庫、新潮ドキュメント賞受賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAKAPO
31
『すぐに稼げる文章術』という題にも関わらず、第4章までは、文章の主語・述語の関係が分かりにくく「読みにくいなぁ~」と思いながら読み進めていたのですが、第5章に入ると、著者自身が仕事を通して培ったことを素直に書き出したのか、俄然面白くなりました。主張されていることの多くが、私も好きな「山田ズーニーさんに似ているなぁ~」と思って読んでいたのですが、著者もズーニーさんの意見を自著で引用されるほど影響を受けているようです。「文章を書いていくと、自分がわからないことが確実に明確になります。」という言葉に共感です。2017/11/03
ちくわん
20
2006年11月の本。文章は「読ませる」ために「書く」。「読ませる」ためのあれこれが綴られる。ライターはテーマについて取材して書く。取材は現場に赴き関係者の話を聴く。書くためではないが実地調査、ヒアリング、ドキュメント読み込みは得意である。「読ませる」ための社内文書を短時間で書き上げることから実践してみよう。2021/06/08
ヒダン
13
自分のマーケットをもつこと、普通の原稿は足し算だがメルマガは掛け算になること、アマゾンで自分の本を買ってくれた人に対して連絡をとってメルマガの購読者を増やすのだという話など稼ぐための方法についてはなるほどと思うことが多かった。そういうところには著者の体験を元に書いてあって読み物として面白かった。文章術の部分は一般論に寄りすぎているのかあまりに真っ当。意外性を意識して書こうとしていることを重視しているんだなとは思ったが、それ以外は印象に残りにくい。2017/03/06
KJ
10
図書館本。さらっと読んだ。Amazonで極端に評価が低いレビューがチラホラありますが、皮肉がユーモアではなく少し悪口に聞こえてしまうところがあるのが原因かと。この前読んだ不良のための文章術にもあったが、書いて稼ぐにはインパクトのある文章を書くことが重要で、出る杭は打たれる覚悟が必要なんですね。2015/10/29
jjm
8
すぐに稼げる文章=きちんと最後まで読んでもらえる文章、というほどの意味合いで書かれた書籍。木下さんの理科系の作文技術や本田勝一さんの日本語の作文技術の内容のライト版のような印象。語尾に変化を与えづらい、ですます調で敢えて書くことで文章の向上を図るとか、インパクトのある文章は読者の3割から反発を招くもの、というところはなるほどと思った。2020/10/29