幻冬舎新書<br> 快楽なくして何が人生

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幻冬舎新書
快楽なくして何が人生

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784344980105
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0295

内容説明

真面目くさって一生懸命働いたって、この世は夢のようなものだ、遊べ、遊べ―快楽の追求こそ人間の本性にかなった生き方なのだから。だが、自分がこれまでに得た快楽は、はたして本物だったのか?男にとって本物の女とは何か?そしてセックスとは?末期の腎不全を患いながらも、唯一の延命策である人工透析を拒否するSM文豪・団鬼六が、破滅的快楽の境地へと向かう!死を目前にして、人生の価値を問い直す、現代社会への痛切なメッセージ。

目次

第1章 透析拒否
第2章 快楽教団の構想
第3章 怠惰・放蕩は遺伝
第4章 変質者第一号
第5章 女性の純潔と魔性
第6章 不倫天国と愛人論
第7章 放蕩人生
第8章 転落もまた楽しからずや
第9章 三年周期
第10章 堕落の美学

著者等紹介

団鬼六[ダンオニロク]
1931年滋賀県彦根市生まれ。関西学院大学法学部卒業。57年文藝春秋オール新人杯に入選。六〇年代「綺譚クラブ」連載の『花と蛇』が人気を博し、官能小説の第一人者となる。69年、ピンク映画製作「鬼プロ」を設立、女優・谷ナオミを見出す。89年断筆宣言をするが、95年に『真剣師 小池重明』で復活(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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てんちゃん

43
知る人ぞ知る団鬼六先生の自伝。助平なおじいちゃんの思い出話と思っておおらかな気持ちで読むのが正しい読み方(^^)真面目に生きてるのに、アウトローになっていく人生がなんとも面白い。倒錯した奇人変人?との交流。でも、団さんの語りを通すと、愛人もSMも『有り』な文化に思えてくる。信じられない世界だけど、ホントにあるんだろうなぁ。最終章で、女編集者を軽く苛めて締め括る団さんのSっ気もチャーミング。ちなみに私の職場は堅い人が多くて、団鬼六を知ってる人はいませんでした。残念(T-T)2016/04/17

mitei

17
著者団鬼六の女性遍歴をある程度垣間見られた。自分もこんな生き方できたら面白いなぁと思った。2011/01/15

tori

15
作者にとっての快楽=女や性が強め。極めて正統な?人間に思え、真面目な人柄と底に巣食う欲望や周りからの影響により作り上げられた人格の不安定さが面白い。 普段読む本とは少しテイストが異なったため、多少の読みづらさはあったが、こういう人生を覗き見れるのは貴重。明治の文豪みたいな人。 言葉や語り口調が美しいと思った。2020/02/12

雨音-amane-

11
官能小説第一人者の青年時代からの回想録。末期の腎不全でありながら治療を拒否。禁欲生活で長生きする位なら死んだ方がましという根っからの快楽主義者。健康な時はそう言えても本当に死を前にして同じ事が言えるというのが凄い。女子学生や自分が経営していた飲み屋のホステス4人同時との愛人契約の話は面白かった。愛人て条件を決めて割と冷静になるものなんですね。「男性たるもの絶対に愛人を持つべき、愛人は必要不可欠」と熱弁しその自分の経験を赤裸々に語る。これはぜひ著者の奥さん側からの回想録を読んでみたい。2015/03/07

マガリ

9
団鬼六、官能小説の第一人者の自叙伝。このとき75歳、末期の腎不全の中、人生を回想しながら「快楽」について語る。堕落した父親に強い嫌悪感を抱く青年だったが、真面目な恋愛も突然の別れ、友人・親戚を裏切り借金からの逃亡、旧友の歪んだ夫婦関係との出会い、小説家後の愛人との生活、、、とにかく波乱万丈。ひとつも作品を読んだことはないが、おそらく内在する感性が色濃く描かれるのだろう。あまり共感は出来なかったが、衝撃的ではあった。価値観は十人十色だ。ただ、ブレない生き方を貫く姿は漢らしいと感じた。2006年11月刊行 2013/02/19

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