幻冬舎ルチル文庫<br> こどもの瞳

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幻冬舎ルチル文庫
こどもの瞳

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  • サイズ 文庫判/ページ数 250p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784344806405
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

小学生の子供とふたりでつつましく暮らしていた柏原岬が、数年ぶりに再会した兄・仁は事故で記憶を失い6歳の子供にかえってしまっていた。超エリートで冷たかった兄とのギャップに戸惑いながらも、素直で優しい子供の仁を受け入れ始める岬。しかし仁は、無邪気に岬を好きだと慕ってきて…。初期作品に書き下ろしを加え、ファン待望の文庫化。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

エンブレムT

77
地の文が読みやすく表現も巧みなためサラサラッと読めてしまいましたが、よくよく考えるとかなり禁忌度の高い物語でした。貧しくも1人で子供を大切に育てている岬に対し「頑張れ」って応援モードで読んでたんだけど、途中から「1人で頑張んなくていいから~」状態へなってました。頑張りすぎて進むべき道を見失ってしまったあげく、記憶を失い子供状態になってしまった兄に舵取りを任せてしまうだなんて・・・。ハッピーエンドではあるんだけれど、あの時の『兄』はもうどこにも居ないんだなってことも含め・・・なんだか複雑な読了感です。2013/05/15

辺辺

33
近親相姦の兄弟もの。ドロドロすぎず、ほどよい甘い痛みのある作品でした。さすが木原さん!城太郎X先生のその後が超気になるから、書いてほしいですね。2011/02/17

Yucca

22
★★★☆☆:男手一つで息子の城太郎を育てる岬の前に、疎遠だった兄の仁が現れる。なんと仁の記憶は兄弟仲が良かった6歳の頃まで後退していて…というお話。岬、仁、城太郎が共同生活を経て、家族になっていく様子が微笑ましかった。記憶が戻る前後で仁にかなりギャップがあったのもニヤニヤ。できればクールでスタイリッシュに戻った仁兄ちゃんとのラブラブ新婚生活も読みたかった!木原さんの作品にしては和やか(?)なホームドラマでした。先生と城太郎のお話は絶妙なところで終わってしまったけど、余韻が残る印象的なラストでした。BL2017/05/02

リリー

20
再読。木原作品の中では大して痛くない作品なのに、うぅ、何度読んでもなぜか泣いてしまう。仁のストレス耐性が高い子どもっぷりや、精一杯の明るさで子どもたちを守ろうとする岬にじわじわ来ます。街子マドカさんの絵も合っていて好きです。大人になった仁×岬の生活ももっと見てみたかったな〜2015/10/25

Romi@いつも心に太陽を!

15
仁の変貌ぶりにクラッときた。幼児退行していた頃とのあまりの違いに、祖父に引き取られてからどれほど管理され、自由を奪われ虐げられ続けたのかが滲みでている。「お兄ちゃん」と呼ばせた仁に思わず噴き出しちゃいましたがwお互い離れて暮らしていたからか、入り口がこどもの無邪気でストレートな「好き」だったからか、近親相姦ものでもあまり抵抗なく読めちゃいました。さすが木原さん。それにしても城太郎の話が!再会編希望します!2011/09/19

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