内容説明
中沢千波には忘れられない人がいる。親友の榊晴一に告白され一度だけ身体を重ねた高3の夏。幸せだったその日に起きたある事件をきっかけに、千波は晴一との約束を破ってしまう。晴一との連絡が途絶えて8年、千波は晴一のことを想い続けていた。そんなある日、千波の勤める小学校に晴一が現れる。晴一と過ごすたび、千波の恋心は強くなり…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
更紗
6
凪いだ海のように、静かな雰囲気。 紺野キタさんのイラストが、より作品を繊細なものに仕上げている印象を受けました。 2012/02/18
黎
4
うえださんの恋人たちの、恋愛をロマンスというよりも日常の中に根付かせて育んでいこうという着実さ・地味さが好きだ。この作品の千波もずっとその部分で苦しんでいて頑張れといいたくなる。あの恋かこの恋かの選択でなく恋と人生を両立させるために何を捨てるかなのだ。2011/04/18
no_su
4
紺野キタさんのイラストがすごく雰囲気に合っていて良かったです。8年前に二人が別れた理由が少しずつ明らかになって…幼いとは言え、彼女がとった行動に肝が冷えました。 受けが理想な小学校の先生だったので、追いかけてアメリカに行くラストが少し残念な気も…。いろんな事を乗り越えて、アメリカから2人で帰国して小学校に受けが復職してくれるといいなぁ~と思いました。2009/11/03
りぅ
3
健気攻めって言葉はあるのかな。お互いが健気で真摯 お話も繊細に繊細に丁寧に書かれてて 著者のスタイルとお話がぴったりあってた気がする。アメリカに行ってどうするの?と総突っ込みになってて、その発想はなかったと気づいた。このお話は行く覚悟を決めたところで終わった、と思いこんでた。ついていくことを決めた千波が実際に行くまでにどう生きるか考えて行動すると思ってた私はお気楽脳だと思う(笑)後日談が読みたい 2011/09/13
ちゅう
2
1回目は途中でなんだか文字が流れてしまい頭に入らず上手く読めなかった。なんとか2回目で読みきったかな自分の好きな幼馴染設定なのに残念。2017/05/04