幻冬舎時代小説文庫<br> 春よ来い―秘め事おたつ〈4〉

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幻冬舎時代小説文庫
春よ来い―秘め事おたつ〈4〉

  • 藤原 緋沙子【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784344432819
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

両国の稲荷長屋で金貸しを営むおたつには、もうひとつの顔があった。それは花岡藩・奥女中の総取締役。跡目争いに巻き込まれ行方知れずとなった側室の息子・吉次朗の安否を探るため、身分を偽り暮らしているのだ。青茶婆として市井にすっかり馴染んでいるおたつの元に、ある日、病床に伏す藩主忠道から使者が訪れるが……。人気シリーズ第四弾。

内容説明

両国の稲荷長屋で金貸しを営むおたつには、もうひとつの顔があった。それは花岡藩・奥女中の総取締役。跡目争いに巻き込まれ行方知れずとなった側室の息子・吉次朗の安否を探るため、身分を偽り暮らしているのだ。青茶婆として市井にすっかり馴染んでいるおたつの元に、ある日、病床に伏す藩主忠道から使者が訪れるが…。人気シリーズ第四弾。

著者等紹介

藤原緋沙子[フジワラヒサコ]
高知県生まれ。小松左京主宰の創作教室「創翔塾」出身。細やかな筆致と人情味溢れる物語で人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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いつでも母さん

125
おたつさんシリーズの第4巻。二話とも待つのは辛い話。なかなか見えてこない真実を、今回もおたつさんは好むと好まざるにかかわらず手を差し出す顛末(もちろん口も出す)藩主の窮地を救う一話目の『暮れの雪』に出てきた、ものもらいの母と男児が吉次朗様ではないのか?と頭を過るが・・(だったら案外と近くに居そう)まぁ、次巻にはそろそろ決着をみられるか?と、勝手に妄想する次第。2023/08/05

やま

61
花岡藩の御家騒動で活躍する多津の人情物語です。花岡藩の奥女中を取り締まる重いお役の多津が、5年前に正室真希に我が子吉次郎を害されることを危惧した側室美佐は、吉次郎に家臣をつけて上屋敷から逃がす。多津は、殿様・佐野忠道の命により吉次郎を探すため裏店・稲荷長屋にて、名前を「おたつ」に変えて金貸しを営む。吉次郎は、5年前に押上村の名主の家に女中の萩野と一緒に匿われて居たことが分かるが。不審な侍に襲われたので萩野と吉次郎は、押上を出て行く、その後の消息が分からず。2023/05/14

真理そら

50
吉次朗様の居場所にはたどり着けそうでたどり着けないが、相変わらずおたつは人がいい。病に伏した花岡藩藩主・忠道に呼び出された多津様(おたつ)は藩主の周辺の怪しい動きを解決する。「暮れの雪」「春よ来い」の中編2作で「暮れ~」には悪女が登場する、この悪女についてはもう少し詳しく知りたい気がした。2023/03/10

はつばあば

48
藩主忠道の具合が悪いと呼び出されたおたつさん、あの医師やこの医師やと味方につけて上手に悪漢どもをやっつけたり、よその藩の揉め事にもちょっかいを出したり、なんだか巷で遠山の金さんばりの活躍があってのもうすぐ春。春よ来いと言う題だが・・吉次朗はまだ登場しなかった。この巻で終わりってことはないですよね?。どちらさんもこちらさんも寿命なんてものは永遠に続くわけじゃないから続きがあるならなるべく早くお願いいたします(#^.^#)。2023/03/12

ケイプ

22
おたつシリーズの4作目。二つの顔を持つおたつ、今回もかっこよかったです。さあ、そろそろ探し人吉次朗の行方もわかりそうです。2023/11/09

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