内容説明
妻の病名は、致死性脳劣化症候群。複雑な思考をすればするほど脳が劣化し、やがて死に至る不治の病。生きたければ、作家という仕事を辞めるしかない。医師に宣告された夫は妻に言った。「どんなひどいことになっても俺がいる。だから家に帰ろう」。妻は小説を書かない人生を選べるのか。極限に追い詰められた夫婦を描く、心震えるストーリー。
著者等紹介
有川浩[アリカワヒロ]
高知県生まれ。『塩の街』で電撃小説大賞“大賞”を受賞し2004年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しんごろ
672
作家の奧さんを旦那さんが支える夫婦の話(^o^)二つの短編構成?になるのかな?SideAは思わず泣けてしまった(ToT)しかも地下鉄の中で…(苦笑)最近の自分、涙腺弱すぎです(笑)やっぱり有川浩さんはいいですね(^o^)再読時のBGMはカラーボトルがいいかなあ…(^^;)2015/12/12
青乃108号
368
本を読んで、久しぶりに泣いた。家に誰も居なくて良かったと思った。もっと妻に優しくしてあげようとも思った。そんなSIDE-Aだけで終わらされていたら。SIDE-Bが蛇足な気がした。単行本化し出版する為付け足されたSIDE-B。意図はわかるがわかり過ぎて。やっぱりSIDE-Aだけ読んでいたかった。2022/06/08
佐々陽太朗(K.Tsubota)
339
女流作家を主人公にした二編の短編小説。 一編(Side:A)は新潮社からすでに発売された『Story Seller』に掲載されていたので過去に読んでいたものだ。おもしろい話ではあったが正直なところあまり好きになれなかった。しかし、じゃぁ読まずにおけるかというとそれができない。そこが有川浩氏のすごいところである。いったん読み始めると読者をとらえて離さない、そんな物語を紡ぐのが有川氏である。まさにストーリー・セラーなのだ。2016/02/09
takaC
337
単行本を読んだのは随分昔だったような気がするけどまだ文庫化されていなかったとは意外だった。でも何故新潮文庫ではなく幻冬舎文庫なんだ?巧な構造で上手いけどやっぱり自分は『Story Seller』収録の「ストーリー・セラー』単独で十分楽しめると思うな。2016/02/12
た〜
314
面白かった。掛け合いのギャグ満点な展開から一気に悲壮な展開に持って行きようがすごい。2016/01/17