内容説明
警視庁上野署の八神瑛子。容姿端麗ながら暴力も癒着も躊躇わない激裂な捜査で犯人を挙げてきた。そんな彼女に、中米の麻薬組織に狙われる男を守ってくれ、という依頼が入る。男を追うのは残虐な手口で世界中の要人や警官を葬ってきた暗殺者。危険すぎる刺客と瑛子はたった一人で闘いを始める…。爆風を巻き起こす、炎熱の警察小説シリーズ第二弾。
著者等紹介
深町秋生[フカマチアキオ]
1975年、山形県生まれ。2004年、「果てしなき渇き」で第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞して、翌年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
512
この手のシリーズ物、2作目は最強の殺し屋との対決が多いような気がする。パッと見、優男で、紛争地域で子供の頃から殺人術を叩き込まれた殺し屋という、もういい加減テンプレ更新して欲しい設定が披露された段階で若干気持ちが冷めるものの、そこそこ面白く読めてしまうのも事実。一作目ほど、英麗や里美が物語に絡んでこず、特に里美の出演は無理やりな感がある。あの場に堅気を招集かけちゃいますか瑛子さん…と、前作では多少の気遣いが見えた分、少し幻滅。瑛子が人を殺すシーンもあるが、このシリーズの流れのなかではちょっと違う気がする。2017/12/19
absinthe
165
面白かった!前作を上回る、派手で大胆な展開。前半では人物の紹介や説明にページを使いすぎており、謎の殺し屋の背景やらいろいろごちゃごちゃと出てくる。そのため後半のハードルが無駄に上がっているが・・・。なんだか駄作の予感がしていたが、その分後半の密度が凄いことになった。殺し屋との戦いの他、自分をつけ回す警官崩れへの仕打ちが痛快。2019/03/13
大地
95
八神瑛子シリーズ第二弾。テンポのいいストーリー展開のため一気読み。暴力シーンには多少のグロさがあったものの、面白かった!!冷徹な殺し屋だと思っていた、グラニソの人間的な一面が見えた時、少し切なくなった。夫の死の真相は未だわからず。続きが気になる!!2014/03/09
りゅう☆
89
麻薬密輸情報を流した男キタハラを組織が雇った殺戮者グラニソから守るよう依頼された瑛子。彼の容赦ない惨殺な手口に眉間に皺が寄る。そして悪徳刑事瑛子のしっぽを掴むため富永が雇ったのは元警察のクズ。だが瑛子は先を読み完璧なダメージを与えた。とにかく瑛子の周りは危険が多すぎる。全ては夫の死の真相に近づくため。グラニソの採石場攻撃で強者どもが簡単に殺られる。キタハラの真意を知った時、なんとか目的を果たしてもらいたいと切に願う。そして最終的には千波組も警察をも裏切ることない結末。ホントに瑛子ってカッコいい。里美もね。2019/11/23
アッシュ姉
88
シリーズ第二弾。前作よりスケールが大きくなり、敵役もパワーアップ、過激度増し増しで面白かった!今回は捜査を通り越して、もはや戦闘。原作の八神瑛子は、相変わらずキレキレでカッコいい。脇役もキャラが立っていて、しかも濃い。みんなぶっ飛んでます。バイオレンスなのに爽快感が味わえる深町作品。いよいよ真相が明らかになる次作がますます楽しみ!2014/08/18