内容説明
「人のうしろをあるきなさい」「なまけ者になりなさい」―。九十歳を目前に、驚くべき記憶力と驚くべき忘却力を同居させながらますます幸福力を磨く妖怪漫画家・水木しげる。精霊も女性も大好きな自然体が紡ぐ言葉には、心を癒す不思議な力が宿る。波乱続きの日々でも睡眠たっぷり楽天的。けたはずれの人生経験から生まれた至福の名言一年分。
著者等紹介
水木しげる[ミズキシゲル]
1922年生まれ。鳥取県境港に育つ。本名・武良茂。戦争中にラバウルで左腕を失う。武蔵野美術学校、紙芝居画家、貸本漫画家を経て漫画家に。67年から「少年マガジン」で「ゲゲゲの鬼太郎」の連載開始。以後、『悪魔くん』『河童の三平』などの人気作品を発表し、妖怪漫画家の第一人者となる。91年に紫綬褒章、2003年に旭日小綬章を受章している
大泉実成[オオイズミミツナリ]
1961年東京生まれ。ノンフィクション作家。中央大学大学院文学研究科修了。『説得』で89年に講談社ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ユズル
23
365日分に入っている、なんかワケわからん仮面(やたら買ってる)と下の(いろんな意味で)話、仕事や金の話(((^_^;) 文字通り迷言もあれば、名言もある!! エジプトやニューギニアの猫は猫いじめがひどいから汚いらしいです、そう書いてあると思えば数日先に『猫の肉が意外とうまい』って、ちょっと(怒)エジプトにもニューギニアにも行かないけど、猫も食べない!と誓った次第です…この言葉もある意味真理『金はほしがるとにげる』ε=ε=┏(・_・)┛2014/06/01
ツバメマン★こち亀読破中
20
好きなことをやればいいし、幸せのことだけ考えればいいし、眠ければ寝ればいいし、頑張らなくていいし、自分が楽しければいいし、人のうしろを歩けばいいし、なまけ者になればいいし、呑気に暮らせばいいし、人生は屁のようかものだし…だから、なんとかなるだろう。うーむ、若輩者ゆえ年に1~2回は水木さんイズムを注入しないといけませんね!2020/02/04
雨巫女。@新潮部
14
この後、水木しげる先生のような日本人は現れないと思う。2010/10/23
えみさん13
13
「胃が良かったから。」「人生が複雑になる。」お、おもしろかった!2015/12/07
安国寺@灯れ松明の火
13
境港市観光協会「第1回妖怪人気投票」、堂々第3位の水木しげる先生。本書の編者あとがきによれば、訪問先の世界各地の少数民族にもシャーマンのように扱われるといいます。日本とまったく異なる文化圏であっても通じるオーラは同じなんだろうかと、ただ感服するばかりです。本書に収められた366の迷言も水木さんの好奇心のほとばしるまま、相当な振れ幅で驚きます。ひと言ひと言単独でも味わい深いですが、やはり一年分が渾然一体となって収まっているのがこの本の醍醐味だと思います。2010/09/23