内容説明
親友の競馬ライターが死んだ直後に、JRA職員・有森の元に届いた謎の絵葉書。浮かび上がる八百長疑惑と、新興牧場をめぐる黒い噂。真実を追って北海道に飛んだ有森は、競馬界の常識を根底から揺るがす、禁断のプロジェクトの存在を知る。そして親友の死に隠された、哀しき運命とは。驚異の新人が、競馬界の闇をリアルに描いた渾身のデビュー作。驚愕の結末。日本のディック・フランシス遂に登場。本格ハードボイルドミステリー。
著者等紹介
永橋流介[ナガハシリュウスケ]
1961年東京都生まれ。早稲田大学政経学部卒。(株)リコー海外営業部門勤務を経て、第50回江戸川乱歩賞の最終候補作品となった『ゴドルフィンの末裔』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たこやき
2
ある特定の業界にいる主人公が、事件に巻き込まれ、その暗部を、というのはいかにも乱歩賞的。乱歩賞最終候補作だった、というのに素直に納得。ただし、一競馬ファンとして、明らかな間違いやありえない部分があまりに多すぎて苦笑い。せめて出版に当たり、その辺りの訂正はして欲しいと思った。2009/12/08
ソロン
1
人物の描写が少々浅薄で違和感を覚えるところもあったが、内容としてはミステリ要素が随所にあって飽きずに読めた。2022/07/26
小松 辰雄
1
星3つ。数少ない国内競馬ミステリーという事で大いに期待していたが中盤まで。アイデアはいいのだからハードボイルド風はいらないなぁ。2020/11/13
ふーいえ
1
1991年から10年間競馬やり倒していたが、すっぱりと辞めた。競馬通なのでなかなか読み応えのある本だった。2018/10/04
つまらん感想には「ナイス返し」はしないよ、いいの?
1
この作者は競馬を題材にするならもう少し競馬のことを勉強してからにしたほうがいいな。こんなの読むのはほとんどが競馬ファンだろうが、あまりの間違いの多さにみんな苦笑いしながら読んでるだろうな。2011/10/25