幻冬舎アウトロー文庫<br> だから山谷はやめられねえ―「僕」が日雇い労働者だった180日

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幻冬舎アウトロー文庫
だから山谷はやめられねえ―「僕」が日雇い労働者だった180日

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  • サイズ 文庫判/ページ数 269p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784344412422
  • NDC分類 366.8
  • Cコード C0195

内容説明

ごく普通の大学生の「僕」は、就職活動を前にしてドロップアウト。そして始めた東京・山谷でのその日暮らし。宿なし・金なし・家族なしの中年男たちと寄せ場や職安に通い、飯場の世界にも飛び込んでいく。彼らは、そして就職を選べなかった「僕」は、ダメな人間なのか?ドヤ街の男たちと寝食を共にした一人の若者による傑作ノンフィクション。幻冬舎アウトロー大賞(ノンフィクション部門)受賞。

目次

プロローグ 大学三年冬の憂鬱
山谷漂流(高田馬場人間市場;山谷に潜入 ほか)
飯場漂流1 地下鉄編(飯場に潜入;地下鉄の男たち ほか)
飯場漂流2 冬山編(再び飯場へ;山の仕事 ほか)
エピローグ 僕の選択

著者等紹介

塚田努[ツカダツトム]
1974年生まれ。2005年、「だから山谷はやめられねえ」で幻冬舎アウトロー大賞(ノンフィクション部門)受賞、デビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

猫丸

16
漱石が書いた「坑夫」を髣髴とさせる手記である。現代の飯場労働の実例をえがいた好著。どんな世界でも実際に入ってみないと様子がわからないものだ。現場仕事を探すなら東スポじゃダメでスポニチに限るとか、建設現場で「コンパネ」といえば「コンクリートパネル」を指す(コントロールパネルに非ず)などという細部に価値がある。大学院を出たばかりの若者による作という先入観もあってか、意外に落ち着いた文章に驚いた。誤字誤植も見当たらない。編集が頑張ったか著者に文才があったか。「代替え」という語が気になるくらい。2022/11/14

リードシクティス

12
作品全体に漂うモラトリアム学生の社会科見学っぽさと、日雇い労働者と一般の社会人・学生双方に対する、ステレオタイプな視点からくる上から目線が鼻につく。リアル日雇い労働者である大山史朗が書いた『山谷崖っぷち日記』の迫力には及ぶべくもない。観光で海外旅行に行っただけで、その国のことを理解したように書かれている旅行記のような印象だが、それでも一学生として可能な限り日雇い労働の世界に密着したというのは事実だし、文章は自分が見たありのままを伝えている感じで率直。その世界の一端を知るにはなかなかの良著と思う。2014/05/03

★★★★★

6
『山谷ブルース』の劣化版といった本。話としては面白いところもないではないけれど、全体的に粗雑。特に、ときどき思いついたように挿入される分析はひどい。自分の感想と一般的な見解が完全にごっちゃになっています。明確な目的意識も方法論も追求しないまま、漫然と書いちゃったんだろうなぁ。2010/06/25

yamanekoken

6
ドヤ街(山谷)、飯場の潜入ルポ。それぞれに暮らす人々は異なるという…。この本の文脈は2つあって、「社会正義」みたいなありがちな視点でのドキュメントはメインではなく、大学卒業を控えた筆者が「就職」に踏み切れず、職(就職)、仕事、労働の意味付けに悩むプロセスが本筋。「文庫版のあとがき」がその後を語っているけれど、彼がそれをうまく昇華できたのかどうか正直わからない。「その時」しか成立しないけれど、ルポと自分をうまく融合できた珍しい作品。2010/05/23

kojisec.

6
山谷ネタというと、実話系雑誌あたりが茶化し半分で取材した薄っぺらい情報の切り貼りに終始している感があったが。が、本書はこのような軽佻浮薄な雑誌類とは一線を画す。著者が山谷の実態に少しでも迫ろうとしている意気込みが伝わってくる秀作だ。先般、東京都が公設派遣村を設営したものの、支援金を受け取って脱走、行方不明者を出して終わった理由も、後知恵だけど、この本を読めば分かる気がする。集団生活に慣れぬ者。就職する意志が無い者。うらぶれても役所の世話にならねえという気概を持つ者。さまざまだ。2010/01/11

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