内容説明
アメリカにある日本語学校。先生は間違えた発音を教える。生徒は間違えた発音のまま復唱(「日本語学校アメリカン」)。時間をつかさどる“お時間様”。自分の失敗を帳消しにしたい男と、お時間様の秘書のやりとり(「お時間様」)。一度ハマると抜けられない芸術的で幻惑的なラーメンズの世界。どこにもない「笑い」を追求するラーメンズ第二戯曲集。
目次
椿(時間電話;心理ゲーム;ドラマチックカウント;インタビュー;心の中の男;高橋;斜めになった日;日本語学校アメリカン;悪魔が来たりてなんかいう)
鯨(ことわざ仙人;超能力;バースデー;壺バカ;絵かき歌;count;アカミー賞授賞式;器用で不器用な男と不器用で器用な男の話)
雀(お時間様;音遊;プレオープン;お時間様;音遊;プレオープン;許して下さい;人類創世;ネイノーさん;男女の気持ち;雀)
著者等紹介
小林賢太郎[コバヤシケンタロウ]
1973年4月17日生まれ。神奈川県出身。多摩美術大学卒業。ラーメンズ、ソロコントライブ「POTSUNEN」、KKP(演劇プロジェクト)にて、全ての脚本・演出を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たらちゃん
14
子どもがYouTubeでラーメンズ見てばかりいると思ったら、戯曲集も読みたいと言い出したので、まとめて買いました。ラーメンズを知らずにこれを読んでも正直いって面白くないかも。しかし私の頭の中では二人の舞台が再現されたり想像されたりする。あぁ、面白いわ。シナリオには間が書かれていません。せりふ回しももちろんだけど、ラーメンズの面白さは間が絶妙と思いました。賢太郎さんと暮らしたら普通に過ごしてても、後で舞台とか見たら「あっ、この感じ、あの時の…」と思われる場面がありそうです。2019/04/24
海恵 ふきる
10
賢太郎さんの頭の中はどうなっているんだ。この台本を仁さんが演じたら、どれくらいの量の笑いが客席から返ってくるか、それをすべてわかっているなんてすごい。さすが片桐仁取扱説明書を持っているだけのことはありますね、笑。もちろん読んでも面白いけど、やっぱり演じるために書かれたものだから、実際にラーメンズのお二人が演じているのを見ると、改めて凄さがわかる。このセリフをこんなふうに言うのか!!!言い方によって面白さは倍増する。お二人が言葉を面白く育てていらっしゃるのが、この本片手にコントを見たらわかる。面白すぎるぞ。2015/01/12
神太郎
7
ラーメンズのコントは本当に面白い。それを活字にしてもなお面白い。特に好きなのをあげると「日本語学校アメリカン」、「器用で不器用な男と不器用で器用な男の話」、「男女の気持ち」でしょうか。でもどれも捨てコントがないんだよなぁ~。2014/04/25
かみしの
6
時間電話のSF、ドラマチックカウントや日本語学校アメリカンの言葉遊び、器用で不器用~や悪魔が来たりて~の人間ドラマ、お時間様や高橋の不条理、すべてまきこんで笑いを生み出すラーメンズはやっぱりすごい。ネイノーさんやプレオープンは実際に小林賢太郎や片桐仁が演じて初めて完成するのだろう。日本語学校アメリカンは何回も動画で見てしまうくらい好きなコント。日本語の可能性を感じさせてくれる。大好き。2016/02/21
緋莢
6
<仲良しの二人、高橋と高橋。話題の友人も場所も“高橋”ばっかり。そんな中、二人が抱える秘密は・・・>「高橋」。<小林の誕生日。同僚の片桐が遊びに来るが、すぐに出て行ってしまう。小林は片桐の紙袋が気になるが・・・>「バースデー」。第八回公演「椿」、第九回公演「鯨」、第十回公演「雀」のコントを収録した戯曲集。2013/08/25