内容説明
１、２、３、…は知ってても、それだけじゃつまらない。三角数に四角数、完全数に友愛数。作家の想像力をも刺激した不思議な数が、軽妙なイラストと共に次々に登場する。小学生のための数学入門、大人のための再入門書。気楽に読めて、本物の数学が味わえる稀有な書（全三巻）。第一巻は自然数の世界に遊び、素数をあやつり、無限を感じる方法を学ぶ。
目次
「１」からはじめよう
等しさを調べよう
大きさを比べよう
数の表し方
計算のしかた
時の計算法
計算に使われる言葉
計算の仕組
計算ルールを体験しよう
自然数を分ける
新「うさぎとかめ」物語
無限のまとめ
三角数の話
四角数とグノモン
エラストテネスのふるい
素数の楽しみ方
数の原子・素数
割り切る数を探せ
「一方通行」の計算
ビックリ記号「！」の数
代表を選ぼう
「いろは歌」を作ろう
素数砂漠と面白い形の素数
「素数」のまとめ
著者等紹介
吉田武［ヨシダタケシ］
京都大学工学博士（数理工学専攻）。「虚数の情緒・中学生からの全方位独学法」（東海大学出版会）で第１６回技術・科学図書文化賞最優秀賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒカル
8
数の面白さ、不思議さ、美しさがわかる。数学に苦手意識がある人が読んでも考えがある程度は変わるのではないでしょうか。全ての漢字に読みがながふってあるけど、大人が読んでも十分楽しめますヨ。イラストも楽しい！！2011/02/03
まつど@理工
7
この本は小学生向けの算数・数学入門のシリーズだそうだ。吉田先生は他にも中学生向けや高校生向けの入門書も書かれている。/自分は小学生の時に背伸びをして夏目漱石の｢我輩は猫である｣を読んだ。意味は多分なにも分からなかったのだろうが、なんとなく｢自信｣がついた経験がある。この本もそんな｢背伸び｣本であろうか？2014/03/23
仲本テンカ
6
は、はじめまして、数学さん。むつかしいけど、おもしろい。むつかしいけど……おもしろい！2012/11/16
ＢＷ
5
『オイラーの贈物』『虚数の情緒』の作者が初学者向け・学び直し向けの数学本を出しているというから、思わず買ってしまった。全ルビで、誰でも読める内容だけど、流し読みを許さずじっくり手を動かさせる構成で、易しくはない充実した内容です。何せ小学生でも読めるような文章で無限をしっかり扱ってるんだから、すごいよね。小学生のときに読んだら、何度も読み返していただろうな。「素数の砂漠」の話は初耳でした、なるほど！2013/02/20
greenman
5
数学を学び直すために購入。書いている内容はなかなか高度だけれども吉田武さんの文章はわかりやすく、さらに大高郁子さんのカラーイラストも数学を理解する助けになっている。小学校では偶数・奇数・整数の話から、無限やアレフ・ゼロへ発展することはないけど、こういう書き方だと小学校高学年でも数学的な意味での無限ってわかるんじゃないだろうか。こういう数学を体験すると、学校の勉強カリキュラムって効率悪いんじゃないかと思う。はじめからこんな風に勉強できればよかったorz2011/11/16
