幻冬舎文庫
交渉人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 454p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784344407633
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

三人組のコンビニ強盗が、総合病院に立て篭った。院内の人質は五十人。犯人と対峙するのは「交渉人」石田警視正。石田はテレビやプロ野球の話題を織り交ぜ、犯人を思い通りに誘導、懐柔していく。しかし、解決間近と思われた時、事件は思いもよらない方向へ転がる。真の目的は何なのか?手に汗握る驚愕の展開と感動のラスト。傑作サスペンス。

著者等紹介

五十嵐貴久[イガラシタカヒサ]
1961年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業後、出版社に入社。2001年「リカ」で第二回ホラーサスペンス大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナルピーチ

170
三人組のコンビニ強盗が深夜の病院へ立て籠もった。交渉人として指揮を執る“石田”は犯人達と対話を重ねていくのだが、その裏には大きな闇が潜んでいた…。犯人VS交渉人の緊迫した心理戦が小説なのにリアルな雰囲気を作り出し、先の展開が知りたくて読む手が止まらなかった。第四章に移り局面が一気に動き出す。なぜ犯人達は病院へ立て籠もったのか。隠されていたその理由とは?その背景が徐々に明らかとなっていくにつれて、本書がただの警察小説ではなく、ある“テーマ”を痛切に訴えたものだと分かる。とても読み応えのある一冊でした!2022/09/04

zero1

163
スリルとスピード感ある犯人との交渉が見せ場。450ページあるが1日で読めた。事件の奥には深い背景が。強盗3人組が病院に立てこもる。FBIで学んだ交渉のプロ石田と左遷された遠野の師弟コンビが復活。事件を解決できるか?遠野が気付いた【呼び方】は見事だが、惜しいのは実行犯について明らかにされないこと。一見、よく出来たミステリーは緻密さが欠けている。そのためか動機で共感しなかった。シリーズになっている。この場で紹介したい。解説にもあるが、この作家は多分野に挑戦(後述)。この意気込みは大いに評価したい。2020/01/07

ミカママ

161
えええ、うそ、うそ、うそ?そうなの?!ミステリー読みの私が思わず唸ったラスト数十ページ。医療絡んでくるし、あとがき読んじゃってたんで、まぁ動機はそっちだろうな、と思ってはいたんですが。んで出だしにちゃ~んとぶっとい伏線敷いてくれてたのに、騙された。主人公のふたり、イケメンと美人さんなんだろうな~とキャラも立ってたし。人物描写も〇、プロットも〇、リーダビリティ100%、ということでなかなかおいしいミステリーでございました。2015/08/02

いつでも母さん

151
交渉人・ゼロを読んで、今頃だがこちらを手にする。・・はい、あれ?おや?所々どこかで読んだ気がする(汗)ハァ、文庫化前の単行本で既読(古い読書ノートに記してあった)なんて。本当に自分の記憶力が情けない(泣)ゼロの後だから「石田ー、遠野を巻き込むなよっ!」が正直なところだ。事件は石田や北山の気持ちに寄り添ってしまって苦しい。あれから20年、医療過誤の隠蔽体質は幾らか改善しただろうか?続編も読メ開始前に既読になってるが、再読します(キリッ)2023/10/26

サム・ミイラ

140
逃走中に総合病院に立て籠った三人のコンビニ強盗犯。人質は医師や看護師そして患者約五十名。警視庁屈指のネゴシエーター石田警視正と犯人との駆け引きは手に汗握る臨場感で読む者をグイグイと引っ張ってゆく。そして解決間近、犯人たちの真の目的が明らかに。大筋読める展開ではあったが今も繰り返される医療過誤の問題に真正面から取り組んだ社会派サスペンスの秀作。読み応えありです!2015/05/07

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