幻冬舎アウトロー文庫
近代の奈落

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  • サイズ 文庫判/ページ数 510p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784344407404
  • NDC分類 361.86
  • Cコード C0195

内容説明

被差別部落の問題を考えることは日本の近代を考えることであり、部落解放運動を考えることは日本の社会運動を考えることだ。『突破者』の著者が、全国各地の部落を訪ね幹部に会い、かつてその地で激しく闘いつつ悩み葛藤した、水平社以来の運動家たちの歴史群像をいきいきと描ききった!近代日本の100年とはなんだったのかを問う激震問題作。

目次

第1章 川筋のボタ山に立つ―筑豊の部落解放運動と羽音豊
第2章 突破者から見た解放の父―もう一つの松本治一郎伝
第3章 曙光をもたらした青年たち―柏原三青年と全国水平社
第4章 水平社精神を継ぐもの―戦後奈良の部落解放運動と川口正志
第5章 渦巻く大都市部落―京都部落解放運動の光と影
第6章 歴史に呼び出された男たち―松田喜一、泉野利喜蔵、栗須七郎、そして大阪の水平運動
第7章 大逆事件から水平社まで―明治・大正期和歌山の被差別部落
第8章 眼醒めたものは悲しくなかった―『破戒』と長野県の水平運動
第9章 水平線上の赤と黒―アナ・ボル対立と平野小劔・高橋貞樹

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Keita Suwamoto

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この本は、水平運動の活動家たちの生き様を追ったノンフィクション。全国の被差別部落を歩き回って関係者にインタビューしまくったり、運動家たちのことごとく著作を読み漁ったりしてるんだが、それがとにかく膨大な情報量で,これを書き上げた労力にまず圧倒される。水平社設立の立役者で水平社宣言を起草した西光万吉や、部落解放の父、松本治一郎等々のビッグネームから、歴史に名を残していない運動家たちまで、多2016/10/31

Live Stock

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部落運動や水平社運動の形は、地域や時代によって異なる。それは差別の形や状況が異なるからであり、本書ではそこに注目し実際に現地に赴き取材を行っている。 また、本書の特徴は運動の主体となった活動家という個人から分析を始めている点にある。運動の概要や思想を取り上げるだけでは、実態が見えてこない。本書では実際に活動した人間がどのような人物であり、どのような活動を行ったのかという所から出発し、日本各地の部落に実際に足を運ぶことによって、血の通った彼らの実像とその「生き方」に迫っているのである。 2014/06/23

user

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部落問題思想入門として。すばらしい。2008/05/20

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