内容説明
アホな上司に振り回され、おバカな部下には泣かされる。外注業者は駄々をこね、クライアントは無茶を言う。「いい加減にしてくれよ…」そう言いたい気持ちをグッとこらえ、徹夜してでも納期を守る仕事人。日本経済を陰で支える縁の下の力持ち・システムエンジニアの舞台裏を描いた爆笑コミックエッセイ。就職・転職に効くノウハウも満載。
目次
1 要求定義編
2 設計編
3 製造編
4 試験編
5 納品編
6 プロジェクト管理編
7 転職編
8 実用的…かもしれない仕事術
著者等紹介
きたみりゅうじ[キタミリュウジ]
大学卒業後、企業用システムの設計・開発、おまけに営業までをもこなす、なんでもありなプログラマーとなる。本業のかたわらウェブ上で連載していた4コマまんがをきっかけとして書籍デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hatayan
40
SE出身の著者がイラストを交えて開発現場の暗闘や内幕を面白おかしく公開。選択肢を与えることは相手から考える手間を省いてこちらの思い通りに誘導すること。一定の年齢に達すると作業ではなく仕事のお膳立てができるようでなければ会社のお荷物。言葉の取り違えが頻繁に起きることを前提に間違いの少ない伝え方を工夫する。進歩の早い業界だからこそ新しいものではなく評価の定まったものを導入する。読みやすい文章のなかに身につまされる記載が満載。失敗学の実践講義を雑談のレベルにまで噛み砕いて解説する、親しみやすい一冊です。2019/12/02
たち
27
娘がSEなので読んでみました。大変な仕事ですが、『けっきょくのとこ、仕事というものは、人と人のつながりによって生まれます。ですから職業なんか関係なしに、人として当たり前のことができる力、それを磨くことが、一番大事なのです。』SEに限らず、仕事に必要なのは、これですよね。2020/01/01
ミズカ
13
オリジナルが出たのが干支がひとつ回るくらい前の話なので、今ならあり得ないだろうな~というエピソードもあるけれども、人間ってそんなに変わらないかもなと思える話も多々ありました。自分は「作る依頼をする」側の人間ですが、それでも「人間あるある」に共感することがありました。「己の常識は他人にとっての非常識」…「その業界では常識」ってことに泣かされたりするんですよね。ええ、てます。後半の開発手順の話は今も変わらない上に分かりやすかったので、ためになりました。2015/10/03
まげぽん
10
私の友人が、転職した。そしてSEって何するんだろう、と思い手に取ってみた一冊。現在2016年だが、結構前の話ではなかろうか。技術の展開が早い業界のようだし、専門スキルの他、社会人としての常識や予測力も必要なようだ。…友人は体力とかなさそうなので少し心配になってきた…2016/02/20
Toto
9
そもそも、著者のサイト『DrきたみりゅうじのIT業界勘違いクリニック』というのが面白くて興味を持った。 サイトのマンガより胃がキリキリしてくる話が多いかな。 一番共感できたのは「未熟な人というのは仕事の優先順位や自分が消化可能な仕事量を把握できない」ていうとこ。できる人ってのはポイント押さえた処理が出来てるもんなぁ。自分でやってみようとするといつもピンポイントから大きく外れたことやってしまうので納得。 あと「細分化」して問題解決するとこ。一気はダメね。 SEの仕事(要求定義→設計→製造→試験→納品)2013/09/16