内容説明
笑って、涙ぐんで、考える。低気圧に弱い。めったに風呂に入らない。洗髪は前より増えて一、二カ月に一回。偏頭痛もちである。夜更かし。ああ、人生というのはなんと面倒なんだろう。面倒だ面倒だとつぶやきながら、雑事にまみれた一日が終わる。そんなふうにして日が過ぎ、夜が行く。旅から旅へ、日本中をめぐる日々に書かれた、朝日新聞連載中、圧倒的な好評を博したユーモアあふれる名エッセイ。
目次
夜型人間の言いわけ
ベタ足にも三分の理
抹籍と抹茶の関係
花に嵐と言うけれど
起きて面倒寝て面倒
駄目と言われりゃ、つい
ウンコ座りに歴史あり
みんな昔は若かった
健康は原稿より大事
ラジオが好きでン十年〔ほか〕
著者等紹介
五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年9月、福岡県生まれ。生後まもなく朝鮮にわたり47年引き揚げ。52年早稲田大学ロシア文学科入学。57年中退後、PR誌編集者、作詞家、ルポライターを経て、66年「さらばモスクワ愚連隊」で第六回小説現代新人賞、67年「蒼ざめた馬を見よ」で第五六回直木賞、76年「青春の門 筑豊篇」ほかで第一〇回吉川英治文学賞を受賞。81年より一時休筆、京都の龍谷大学にて仏教史を学び、85年より執筆を再開する。代表作に『朱鷺の墓』『戒厳令の夜』『風の王国』『蓮如』『大河の一滴』など。第一エッセイ集『風に吹かれて』は刊行35年を経て、現在総部数約四五〇万部に達するロングセラーとなっている。さらに英語版『TARIKI』はアメリカをはじめ、世界五カ国で同時発売となり、2002年ブック・オブ・ザ・イヤー(スピリチュアル部門)に選ばれた。同年、第五〇回菊池寛賞、04年第三八回仏教伝道文化賞受賞。直木賞、泉鏡花文学賞、吉川英治文学賞その他多くの選考委員をつとめる。横浜市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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