内容説明
ワールドカップを転戦する日本スキーチームのメンタルコーチ・望月篠子は、同行していた学者から、ある人物に書類を届けてほしいと依頼される。しかし接触の寸前、相手は何者かに襲撃され、篠子も追われる身に。誰が何の為に?やがて、その悪意が天才スキー選手の事故死の真相に関わっていることが分かり…。話題の新鋭が描いたミステリー。
著者等紹介
雫井脩介[シズクイシュウスケ]
1968年愛知県生まれ。専修大学文学部卒。2000年に第四回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作「栄光一途」でデビュー。05年に「犯人に告ぐ」で第七回大薮春彦賞を受賞
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感想・レビュー
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takaC
87
柔道家望月篠子と剣道家佐々木深江。でも格さん助さんみたいなわけではない。雫井小説の中では格下感あり。2017/05/19
ダイ@2019.11.2~一時休止
60
望月篠子その2。今度はスキーのお話。トリックがイマイチな気もするが面白かった。2014/05/13
オーウェン
54
「栄光一途」で登場した篠子と深紅の探偵コンビが活躍する第2弾。 柔道界から足を洗った篠子が誘われたのは、アルペンスキーのスター候補マーク石井。 兄弟のケビン石井が競技中に死亡し、そのトラウマを抱えているマークの心理面をサポートすることに。 アルペンスキーの部分は現実的だが、それ以外の暗殺する部隊だとか大分非現実的な面がある。 その部分をミステリとして描くのだが、なんだかスポーツとの融合が上手くいってない印象。 以後このシリーズは作られてないが、スポーツとミステリというのはやはり限界があるか。2024/02/07
アッキ@道央民
54
面白そうなスキー小説を探していて、この作品を知って読んでみました。雫井さんの作品初読みです。アルペンスキー日本代表チームのメンタルトレーナーに就く事になった望月篠子。スキー競技界に渦巻く陰謀に巻き込まれてしまうとは・・・。劇画タッチなお話しではありますが、本作品のようなスキーを題材にしたミステリー作品にはかえってその方が面白いのかも。ゲレンデを滑降しているようなスピーディーな展開。ガーラ湯沢や富良野スキー場など実在のスキー場も登場。読んでいたらスキーの好きな人なら滑りに行きたくなるかもね〜。2018/03/07
すたこ
46
★★★★面白かった。シリアス過ぎず軽すぎず、このちょうど良さが雫井さんは上手い。前回の『栄光一途』の柔道も良かったし、今回もスキーの臨場感は素晴らしかった!ただ、横文字に弱い私は、名前が覚えられなくて苦労した。ラストの一番の見どころで、誰が誰だか分からなく大混乱。驚きが薄れてしまったことが残念。とても興味深いテーマだった。2015/07/25